2016 Fiscal Year Research-status Report
下水管路の可視化によるストックマネジメントー住民と効率化のためにー
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16K06450
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
中村 栄治 愛知工業大学, 情報科学部, 教授 (50298460)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 下水管路 / 3次元点群 / 3次元CAD |
Outline of Annual Research Achievements |
キャンパスを実際の都市と見立てるこで,下水施設の可視化のプロセスを下記の3点において検討した.①下水施設の可視化のためには,地上の建物や道路の3次元点群が必要になる.平成27年度(本研究開始の前年度)において,大学キャンパス内の人工構造物や地形の3次元点群の取得は,UAVを使った写真撮影により7割ほど完了していた.本研究の初年度として,木や建物の陰になっておりUAVによる空からの撮影ができず3次元点群が生成できなかった領域の3次元点群を写真計測により生成した.具体的には,モノポッドの上部にカメラを装着し,約3m前後の高さになるようにモノポッドを手に持ち,歩きながらこれら領域の写真撮影(写真計測)を行った.撮影された膨大な量の写真を3次元点群を生成するソフトウェア(Pix4DMapperとPhotoScan)に投入し,目的とする3次元点群を生成することができた.②大学キャンパスないの下水管路の3次元CADを作成した.下水管路の定期検査の調査結果に基づき,下水管路の埋設深,管径,接続関係を忠実に3次元CADに反映した.さらに,調査結果にはマンホールの位置情報が記録されていないため,土木測量用GPS計測機によりマンホールのXYZ(平面直角座標)を決定し,3次元CADにこの結果を反映した.③地上の3次元点群から3次元モデルを作り,下水管路の3次元CADと合わせることにより,地上からでも下水管路を「透視」できるようにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」に記したように,下水管路の可視化のために,地上の人工構造物や地形の3次元モデル化と,下水管路の3次元モデル化が,研究計画の1年目の内容であった.よって,当初の計画通り,おおむね順調に進展しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度においては,作業現場において,データベースに保存されている下水管路の千沙結果を容易に参照でき,必要に応じて新しく得られた調査結果をデータベースに追加できる技術を実現することである.
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Causes of Carryover |
データ保存用のHDD(物品費)を購入する必要がなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度の物品購入費(SSD)として使用する.
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