2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K06487
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
上西 幸司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (60311776)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 地震 / 地盤工学 / 防災 / 破壊力学 / 動力学 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
いまだ力学的に不明な点が多数存在する地震などの災害は、断層面や節理面等のいわゆる地質学的不連続面における複雑な破壊により引き起こされることが往々にしてあると考えられているが、本研究課題では、三次元的に広がる不連続面の破壊の複雑性に関わる諸々の現象を動力学的手法を用いて実験や理論、数値解析で再現し、さらに破壊の複雑性が周囲の環境、構造物群に与える影響の評価を行うことを目的としている。研究第二年度の平成２９年度は、前年度までに構築した破壊実験・計算機システムを利用し、三次元脆性固体における衝撃的破壊、弾性体における不連続な亀裂群の動力学的相互作用や粒状体における破壊や波動の伝播などの破壊の時空間的複雑性に関するより高精度な実験観察や解析を推し進めた。上記、複雑かつ多様な破壊に関する考察の研究成果については、Fourteenth International Conference on Fracture（ギリシャ・ロドス）、2017 Seismological Society of Japan Fall Meeting（鹿児島県鹿児島市）、Joint Scientific Assembly of the International Association of Geodesy and the International Association of Seismology and Physics of the Earth's Interior（兵庫県神戸市）などの国際会議において逐次最新のものを公表しているほか、インパクトファクターの比較的大きな学術誌Journal of the Mechanics and Physics of Solidsや伝統ある雑誌Annual Review of Earth and Planetary Sciencesに論文が掲載されることが決定している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
破壊実験・数値解析システムを用いた観察や考察が予定通り順調に進み、国際的に著名な査読つき学術誌に成果が複数掲載決定（Journal of the Mechanics and Physics of Solids、Annual Review of Earth and Planetary Sciences等）となるなど、計画していた研究を確実に推進している。
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| Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、本科学研究費助成事業の最終年度である平成３０年度も脆性固体を用いた実験観察ならびに理論、数値解析を推し進め、三次元不連続面の破壊に関する諸現象の時空間的複雑性についての理解を深化する予定である。
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