2016 Fiscal Year Research-status Report
途上国における戦略的モビリティマネジメント推進のための政策パッケージの立案手法
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16K06545
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
岡村 敏之 東洋大学, 国際学部, 教授 (90314781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志摩 憲寿 東洋大学, 国際学部, 准教授 (90447433)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 交通需要マネジメント / 公共交通 / 途上国 / モビリティマネジメント / パラトランジット |
Outline of Annual Research Achievements |
調査対象都市の検討を行い、実施候補地として,ホーチミン,マニラ,バンコク,ジャカルタ,コロンボ,ラホールを基本に調査都市の追加可能性(中国等)を探った結果、ホーチミンとコロンボを対象として、ホーチミンにて2016年10月に、コロンボにて2016年9月に調査を行った。 それぞれ、個人交通モード依存傾向を把握するための調査票を設計した.調査の設問には,都市特性ごとに特有の意識を把握するための設問と,各都市で共通の設問を設定した.調査票設計の際には,各調査実施都市の研究者や実務者とのディスカッションを重ね,設問内容の調整を行い、より現実性の高い設問に修正した。加えて被験者のサンプリング手法の検討,ライフスタイルや態度に関する設問設定のための予備調査を行い、29年度以降実施する本調査票(Main Survey)の設計のための準備作業とした.加えてホーチミンについては、予備調査をもとに本格調査に近いレベルの調査を行った。また近年いわゆる「ライドシェア」とよばれる自動車およびバイクタクシーがホーチミンにおいて急増しており、その種の交通機関への利用意向とその理由についても調査を行い、約120サンプルの回答を得ることができた。これらの結果から、スマートフォンで呼ぶタイプのバイクタクシーは、そうでない在来型バイクタクシーに比べて利用者とっての信頼性や経済性が高いことが明らかとなった。 2017年度以降は、上記2都市での本格調査、および他の都市での展開を行い、あわせて論文投稿を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2都市での予備調査を実施し、本格調査の実現性が極めて高くなった。加えて、ホーチミンについては、ライドシェアに関する調査を加えて実施し、様々な交通機関の意識をより多方面から捉える事ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
共同研究者と連携して、他都市での調査の展開を図る。また、既に予備調査を実施した2都市について、本格調査を行う。
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Causes of Carryover |
学内の別の研究費と併用しており、その研究費を先行して執行した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本格調査を複数都市で行うため、旅費および人件費(作業謝金)を多く執行する予定である。
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Research Products
(1 results)