2017 Fiscal Year Research-status Report
途上国における戦略的モビリティマネジメント推進のための政策パッケージの立案手法
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16K06545
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
岡村 敏之 東洋大学, 国際学部, 教授 (90314781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志摩 憲寿 東洋大学, 国際学部, 准教授 (90447433)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 公共交通 / 途上国 / モビリティマネジメント / 都市交通 |
Outline of Annual Research Achievements |
多くの途上国では,経済成長に伴う自動車・モータサイクル等の個人交通モード保有が進行している.途上国の大都市では軌道系を含む公共交通の整備が進みつつあるが,これらの整備が自動車の利用や依存意識の抑制には必ずしもつながらない場合も多い.本研究では,個人交通モード依存傾向の意識構造に焦点をあてた調査の結果をベースとして,途上国でのモビリティマネジメント推進のための政策パッケージを提案できる手法の開発を目的とする.2017年度は、ベトナムホーチミンにおいて、2016年度に引き続き、アプリベースの交通モード(4輪のいわゆるライドシェアおよびバイクタクシー)に関するインタビュー調査を実施した。ライドシェアは、東南アジアでは現在、動きが極めて急であることから、2018年度も引き続きホーチミンにてヒアリング調査を行う。ここでの成果は、土木計画学研究発表会秋大会(2017年11月)にて発表した。また当初計画に加えて、アジア先進地域である香港において、鉄道(MRTとLRT)が整備され鉄道分担率の高い住宅地を対象に、鉄道駅周辺の土地利用空間構成が公共交通指向型開発の計画理念に沿っているかについて調査を行うことで、計画的市街地の空間構成が公共交通利用に与える影響を明らかにした。途上国では都市鉄道沿線開発が進みつつあり、香港での知見がこれらの開発における公共交通指向型のライブスタイルの構築に与える示唆は大きいと思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外での調査が概ね順調に推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も、インドネシア、ベトナムに加えて、カンボジアと南アフリカ共和国での調査を予定している。これらの調査をもとに成果をまとめる。
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Causes of Carryover |
学内の一般研究費にて物品を購入したため、当初予定より支出が少なくなった。
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