2016 Fiscal Year Research-status Report
地方部における地域公共交通計画立案のための交通系ビッグデータの活用
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16K06548
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Research Institution | Kagawa National College of Technology |
Principal Investigator |
宮崎 耕輔 香川高等専門学校, 建設環境工学科, 准教授 (60469591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷本 圭志 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20304199)
伊藤 昌毅 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (50530086)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 交通系ビッグデータ / 交通行動分析 / 地域公共交通計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,地方部における交通系ビッグデータを活用した地域公共交通計画立案手法の開発である.そのため,本年度は初年度ということもあり,本研究における交通系ビッグデータの定義ならびに対象とするデータについて整理することを重点的に行った.具体的には,本年度は,「1.本研究における交通系ビッグデータの定義ならびに対象とするデータの整理」「2.地域公共交通計画立案に利用可能なデータの整理」「3.交通系ビッグデータから抽出可能な情報の整理」「4.地域公共交通計画立案に寄与する交通系ビッグデータの整理」を行った.まずは,本研究を遂行するに際し,分析に用いるビッグデータの種類について,全員で検討を行った.その結果,本研究で使用したいデータを抽出するとともに,データ所有者に対するデータの貸与もしくは購入の手続きなどの確認作業などを行った.そして,データ所有者に対する打合せなどを通じて,データの確保に時間を要した.また,データ貸与に際して,研究成果の公表についての調整ができていなかったため,今年度は非公式によるデータ分析にとどまった. 以上のような経緯から,本年度は,データの収集作業に大半の時間を要し,その後,収集されたデータの形式の変更などの作業を経て,簡単なデータ分析作業を行った.この結果に基づいて,「3.交通系ビッグデータから抽出可能な情報の整理」ならびに「4.地域公共交通計画立案に寄与する交通系ビッグデータの整理」に関する検討を行った. 以上の検討結果から,引き続き,基礎集計の基礎となる「利用頻度」「年齢」「居住地」などからの利用者の個人単位のデータベース,利用実績のデータベースなど,各種データベース化を行いつつ,様々な視点から基礎集計を進める必要があることを確認した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は初年度ということもあり,本研究の目的を達成させるために,研究のフレームワークを整理した.そして,分析対象とするビッグデータの整理ならびにデータ提供の依頼などを行うとともに,順調に,協力が得られる状況となった. また,貸与されたデータの分析を円滑に行うことができる体制づくりができた. 結果的に,当初予定どおり進んでいる状況である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,引き続き,基礎集計などを行いながら,公共交通計画立案に向けたシステムの開発を目指していきたいと考えている. また,研究成果の公表に向けた情報収集などを行い,本研究の研究成果を積極的に公表することを目指した活動を実施しようと考えている.
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Causes of Carryover |
香川県全域の経路検索条件データの購入に際して,1,000千円を計上していた.しかし,実際の金額がどのようになるかがわからなかったため,予算執行の調整を行っていた.実際には,年度末ぎりぎりに,データ購入条件が調整でき,価格も確定し,予定価格を下回ったため,次年度使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
旅費,もしくは物品費として使用する予定である.
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