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2017 Fiscal Year Research-status Report

シラン系塗布含浸材のコンクリート内部へ高圧注入によるコンクリート構造物の長寿命化

Research Project

Project/Area Number 16K06590
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

Sanjay PAREEK  日本大学, 工学部, 教授 (20287593)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywordsコンクリート / シラン系塗布含浸材 / 高圧注入 / 長寿 命化
Outline of Annual Research Achievements

これまで自己修復機能で使用してきた,コンクリート内部に設けた補修材の充填孔(以下:ネットワーク)を用い,そのネットワーク内部に表面保護工法で使用されるシラン系含浸材(以下:シラン)を注入することで,表面からの劣化因子の侵入を防げると共に,吸水防止層を形成し腐食の進行を抑え耐久性の向上に繋がると考えられる。このことから,本研究ではネットワークを用いたシランの注入の実用化に向けて,各種異なる温度環境下における,シランの浸透性状を確認実験を行う。
①シランの温度が上昇すると粘性が低下し供試体のネットワークを中心により広く,また深く浸透する結果となった。②シランは供試体に注入後そくざに,高い温度(60℃)で乾燥養生を行った場合早い段階で固化してしまうが,注入温度により近い温度(40℃)で行った場合,すぐには固化しないため,試験体内部により浸透した。③試体作成時に遅延剤が完全に除去できてない場合,供試体内部へのシランの浸透を阻害してしまい圧力,注入時間,温度に関わらず浅く狭い浸透になる結果となった。今後の研究で遅延剤を完全に除去できる方法を明確にし,浸透を阻害させない方法を確立する必要がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

供試体作製時に遅延剤が完全に除去できてない場合,供試体内部へのシランの浸透を阻害してしまい圧力,注入時間,温度に関わらず浅く狭い浸透になる結果となった。今後の研究で遅延剤を完全に除去できる方法を明確にし,浸透を阻害させない方法を確立する必要がある。

Strategy for Future Research Activity

表面含浸工法による,コンクリート構造物の劣化抑制効果は,表面の被覆が外部からの二酸化炭素,酸素,塩化物イオン,水といった劣化因子の侵入を抑制または防止することによって発揮される。しかし,下地となるコンクリート表層部が多量の水分を含んでいる場合,コンクリート組織が相当に緻密である場合,およびコンクリート表層部のぜい弱化が相当に進んでいる場合など,表層部の状態によっては,効果を十分に発揮できない場合がある。そこで,ネットワークを使用した当自己修復システムにより,これらの問題を緩和することが可能であると考える。

Causes of Carryover

実験の進行は想定通りの結果得られなかったため、申請した残りの予算額を次年度に繰り越した。
実物大試験体の作製費および今までの研究成果を国内外の研究雑誌に出版費用として支出を計上した。更に、今まで行っていた実験は研究室内のため、今後は屋外暴露試験を実施しコンクリート試験体の耐久性評価を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 超弾性合金の配筋位置によってヒンジリロケーションしたRC梁の構造性能評価に関する基礎実験2017

    • Author(s)
      鈴木裕介, 上野拓, Sanjay PAREEK, 荒木慶一
    • Journal Title

      コンクリート工学年次論文集

      Volume: Vol. 39/ No.1 Pages: 1351-1356

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2019-12-27  

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