2018 Fiscal Year Annual Research Report
Liquefaction potential evaluation directly used by Swedish weight sounding date for residential ground
Project/Area Number |
16K06597
|
Research Institution | Nihon University Junior College |
Principal Investigator |
酒句 教明 日本大学短期大学部, その他部局等, 教授 (00435273)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 俊夫 日本大学, 理工学部, 教授 (40130413) [Withdrawn]
平出 務 国立研究開発法人建築研究所, 構造研究グループ, 研究員 (40370704)
下村 修一 日本大学, 生産工学部, 准教授 (50443726)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 液状化 / スウェーデン式サウンディング試験 / 土質分類 / 戸建住宅 / 電気検層 / 摩擦音 |
Outline of Annual Research Achievements |
2011年東日本大震災時に宅地地盤の大規模な液状化に起因する2万戸を超える戸建住宅の被害を背景として,「液状化に関する参考情報の提供」が提示されたものの,実際は実務レベルで活用される現実的で確度の高い宅地地盤を対象とした液状判定法は確立されておらず,今もなお急務な研究課題である。本研究では,実務で宅地地盤調査の大半に用いられるスウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)から土質分類が可能になることおよびSWS試験のデータNswから直接的に液状化危険度の評価ができる予測方法の確立を目的としている。 2016~2019年度の3年間に渡る研究期間内の研究成果は大きく3つが挙げられる。1つ目は,SWS試験先端のスクリューポイントと地盤との間で発生する摩擦音から土質分類を可能にすることである。このことについては,2018年度に原理,測定システムおよび評価方法についてまとめたものを査読論文で発表した。その後,実務対応のために全自動型SWS試験に測定器を組み込み,測定システムを開発した。現在,フィールド測定を繰返しデータ蓄積を実施中である。2つ目は,SWS試験のデータNswから液状化強度を直接評価できることである。本研究では,加圧せん断土槽試験および三軸試験から両者の関係を求めた。求め方のプロセスおよび結果については,2017年度に国際シンポジウムで発表した。3つ目はSWS試験のデータNswと液状化強度の関係の妥当性の検証である。これらは主に2019年度に遂行した。その内の一環として,電気検層法による土質分類技術を利用して,一般建築物の調査の主流である標準貫入試験のN値から求まる液状化強度とSWS試験から求まる液状化強度の比較を実施し,両方に大きな相違はないことが確認された。こちらについては,3か月後の国際シンポジウムで発表の予定である(既に採択済み)。
|
Research Products
(2 results)