2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on European Landscape Observatory System and Application of Landscape Observatory Methods in Japan
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16K06640
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮脇 勝 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30280845)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 環境権 / ランドスケープ / オブザーベートリー / 景観資源 / 景観観察手法 / 景観観察センター / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度において、国内外の景観現地調査、学会、国際会議を通じて、有用な知見を集めることができた。具体的に、名古屋市及び豊田市の歴史的建造物、豊橋市の景観計画づくり、東海地方の田園景観、関東地方の公園PFI整備、シンガポールの都市公園と景観保護、国内外で行われた景観の持続的発展に関わる国際会議への参加、都市計画学会での論文発表、イタリアの景観の専門家との共同研究、国内のランドスケープ専門家を集めた講習会の講師を通じた景観教育と本研究成果の周知、本研究成果を用いた国土交通省の景観部局に対する海外景観政策動向のアドバイスを行った。 さらに本研究では、海外の景観情報共有システムである、ランドスケープ・オブザーベートリーの調査結果を用いて、名古屋大学大学院環境学研究科環境総合館1階の実験室を改修し、日本初のランドスケープ観察室を設置し、東海地方のGISの土地利用情報を用いて人々に伝えるための景観資源図資料となる景観アトラス(景観地図集)を作成した。また、豊橋市を取り上げ、地形表現、山林表現、市街地の建物のボリューム表現、陰影を加えた立体モデルの表示方法を明らかにした。本研究では、日本国内で景観情報を共有する施設を整備し、その際の研究展示のデジタルコンテンツを開発する成果を上げた。 また、研究論文成果物としては、「イタリア第三世代の景観計画と景観保護における国の役割に関する研究」(日本都市計画学会、2018年年間優秀論文賞受賞)を学会発表し、「イタリア都市保存の60年代 -「レスタウロ」と「チェントロ・ストリコ再生」-」(日伊協会)」を発表した。本研究の海外調査の動向をまとめ、「環境経済・政策学事典」(丸善出版)で公表した。さらに本研究の成果をまとめて、土木学会でとりまとめた出版物を近日発表する予定である。
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Research Products
(7 results)