2018 Fiscal Year Research-status Report
日常事象と非常事象における病院外来部の建築計画に関する研究
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16K06661
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
江川 香奈 東京電機大学, 情報環境学部, 助教 (10648603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 哲郎 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (00239972)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 災害医療 / トリアージ / 傷病者受け入れ / 動線 / ヒアリング調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
災害拠点病院の、病院における現状のトリアージスペース、重症度別の診療場所等の設置場所の傾向の把握と、設置を検討する際の施設上の問題点や要望について34施設に対し、ヒアリング調査、実地調査、図面計測によりその傾向を把握した結果を、統計的に分析・考察し、論文としてまとめた。具体的には、診療エリア別に、多く選定されている場所を対象に、選定理由をまとめた。トリアージエリアでは、外来入口前、ホール、外来入口前/救急入口前共に、院内に入る人数制限のしやすさを選定理由として多く挙げている。緊急度の高い赤エリアでは、救急を選定した施設では診療設備が整っていることや、重症に対応可能な場所であることを選定した理由としている。次いで緊急度の高い黄エリアでは、外来、ホール、会議のどの場所でも広さの確保のしやすさを理由としていた。 またこの調査研究で得られた知見から「医療救護所の設営マニュアル 基本編」を作成し、冊子としてまとめた。マニュアルの内容は、トリアージ及び各診療場所設営時に配慮が必要な事項、状況変化への対応方法、設営場所での家具の配置例、建物全体を活用した配置例などで構成した。作成した冊子は医療関係者へ配布し、アンケート調査実施し、得られた結果を検討材料とし、改訂を行った。 さらに、これまでの一連の結果から研究分担者と実施するシミュレーションの基本条件に関する内容を検討し、実装に向けた準備を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全国の災害拠点病院に対するヒアリング調査の結果を分析し、論文としてまとめ、得られた知見から医療救護所設営マニュアル基本編を作成した。このため、ほぼ当初の計画通りの進捗状況である
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Strategy for Future Research Activity |
研究結果の詳細を医療救護所設営マニュアル応用編としてまとめる。また、医療者を対象とした模型を使用した実験調査の結果の分析は終了しているため、論文としてとりまとめる。一連の成果を統合し、傷病者受け入れ状況を把握するシミュレーションを実施する。
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Causes of Carryover |
データのまとめに要する費用を抑えた。学会への参加回数が予想よりも少なかったため。医療救護所設営マニュアル応用編を作成するためその費用として使用する予定である。
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Research Products
(2 results)