2018 Fiscal Year Research-status Report
タグチメソッドによる宇宙構造制御系の異常診断と振動制御に関する研究
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16K06893
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| Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
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Principal Investigator |
大久保 博志 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (40094502)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 異常診断 / タグチメソッド / MTシステム / スマート構造 / 適応宇宙構造物 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、将来の高精度宇宙構造システムの保全状態の把握とスマート構造によるアクティブ制御システムの高度化を実現するための基礎技術の開発をめざしている。スマート構造を微小ランダム入力により加振し、その応答データをモニターすることにより、スマート構造システムの保全状態を把握し、スマート構造を用いた高精度構造制御システムの高信頼度化を実現する。
平成30年度には、計測される振動応答データをもとにタグチメソッドを用いて異常診断法について、数値シミュレーションおよびスマートはり実験装置を用いた実証試験を実施した。スマート構造モデルは、片持ちはりに制御用と計測用の圧電素子を貼付した実験装置を対象として、はりに微小な欠損を与えて異常を模擬した。ANSISを用いた数値シミュレーションおよび実験室モデルを用いた実証実験を実施して、タグチメソッドを用いた異常診断の基本的な有効性を示した。これらの成果は、宇宙科学技術連合講演会、ソウル（韓国）で開催された適応構造物国際会議（ICAST 2018）において発表した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、従来使用してきたMATLABに代わり３D構造解析ソフトANSYSを導入し、より詳細でリアルな構造モデルを用いて研究を実施しているが、解析時間が不足しており、より精度の高い研究として纏めるために研究期間を1年間延長することとした。
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| Strategy for Future Research Activity |
延長年度は、異常のレベル、異常の発生する位置による診断の可否、精度などタグチメソッドによる異常診断の性能についてさらに検討する。さらに、振動データの特性を利用して、異常の発生位置や原因を同定することの可能性についても検討する予定である。研究結果については、今年10月にモントリオール（カナダ）で開催予定の適応構造物国際会議（ICAST 2019）において発表の予定である。
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| Causes of Carryover |
ANSYSを用いた数値シミュレーションの研究にさらに時間を要する。タグチメソッドによる異常診断の性能についてさらに検討する必要性があるため。さらに、振動データの特性を利用して、異常の発生位置や原因を同定することの可能性についても検討する予定である。
2019年10月にモントリオール（カナダ）で開催予定の適応構造物国際会議（ICAST 2019）において発表の予定であるための旅費を必要とする。
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