2017 Fiscal Year Research-status Report
NBIエネルギーにおける水素原子-タングステンイオン衝突断面積の実験測定
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16K06937
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今井 誠 京都大学, 工学研究科, 助教 (60263117)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | プラズマ計測 / プラズマ・核融合 / 原子・分子物理 / 中性粒子入射 / 衝突断面積 |
Outline of Annual Research Achievements |
核融合プラズマ中のタングステン不純物の挙動解明に必須である水素原子-タングステンイオン衝突断面積を、日本原子力研究開発機構原子力科学研究所設置のタンデム加速器を用いて測定する計画であったが、平成28年12月に発生したタンデム加速器加速管大気暴露による故障修理が29年12月にまでおよび、29年度に予定していた測定計画は実施不可能となった。 実験測定は実施できなかったが、本研究課題を含む研究成果につき、第25回イオン原子衝突国際シンポジウム(29年7月23日~25日,パームコーブ会議センター,オーストラリア)ならびに第30回光子電子原子衝突国際会議(29年7月26日~8月1日,ケアンズコンベンションセンター,オーストラリア)にて発表を行った。さらに29年度中、理論研究者3名と共著にて本研究課題を含む最新の原子衝突トピックに関する単行本を執筆し、30年3月シュプリンガー社より刊行された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験測定に使用する日本原子力研究開発機構原子力科学研究所のタンデム加速器のマシンタイムが先方の都合によりキャンセルされたため、平成29年度に予定していた測定が実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度6月以降、29年度に予定していた実験測定を実施するが、30年度中に本研究計画を完遂できない場合、研究期間を延長し、31年度中の完遂を目指す。
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Causes of Carryover |
実験測定を実施する日本原子力研究開発機構原子力科学研究所タンデム加速器のマシンタイムが先方の都合によりキャンセルされ、実験を延期せざるをえなかったため、当初予定通りの予算執行が行えなかった。次年度使用額は、29年度実施予定であった測定を次年度に実施するにあたり執行する。
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