2018 Fiscal Year Annual Research Report
Neural basis of negative affect in feeding and its redundancy
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16K07024
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田中 大介 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (90456921)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 苦味 / 不快反応 / 扁桃体中心核 / 前交連後脚介在核 / cFos / Arc |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では不快反応を誘導する苦味刺激である、キニーネ刺激依存的に組み換えが起こった細胞(GFPで標識される)が、本当にキニーネ刺激依存的に活動するのかを確かめるために、組換えを誘導した個体で、その組換え誘導時に与えたのと同様のキニーネ刺激を与えた後に脳を固定し、固定直後の神経活動のマーカーとなるIEGであるcFosおよびArc mRANの発現を確かめた。結果、IEG/GFPおよびその逆は30%程度のoverlapになった。ネガティブコントロールとして水刺激で組換えを誘導した個体では、overlapは10%程度であった。従ってキニーネ刺激による遺伝子組み換えは、キニーネ刺激により活動する細胞を優先的に標識出来ていると考えられた。そこで次にそれらキニーネ刺激依存的に組換えが誘導される神経細胞で特異的にhM3Dqを発現させ、CNOを投与することでそれら細胞の活動を活性化した場合の行動レベルでの機能評価に進んだ。結果、最初のスクリーニングとして予定していた味覚反応テストおよび摂水行動テストでは、CNO投与により明確な行動変化は見られなかった。そこでキニーネ刺激依存的にhM3Dqが発現していることを確認したところ、水刺激に比べキニーネ刺激をした個体でより多くの細胞がhM3Dqを発現している傾向が確かめられた。 研究期間全体を通じて、不快反応と相関のある神経活動を示す脳領域として扁桃体中心核および前交連後脚介在核を同定した。さらにそれら神経核で、不快反応と相関のある活動を示す神経細胞で優先的に遺伝子組み換えを誘導できることを実証した。
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Research Products
(1 results)