2016 Fiscal Year Research-status Report
臍帯血と臍帯由来間葉系幹細胞の骨髄内共移植による新たな治療戦略
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16K07185
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
岡田 昌也 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00309452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相馬 俊裕 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (40273619)
吉原 哲 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90461037)
池亀 和博 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20372609)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 臍帯血移植 / 骨髄内移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
臍帯血移植は、難治性造血器腫瘍などに対する同種造血幹細胞移植の選択肢の一つであるが、生着率の低さが問題である。研究代表者らは骨髄内臍帯血移植第Ⅰ相試験を行い、この研究により骨髄内臍帯血輸注の安全性を明らかにした。その後、生着率改善の確認のため、多施設共同試験を行い、現在結果を解析中である。造血支持作用と免疫抑制作用を有すると考えられる臍帯由来間葉系幹細胞と骨髄内臍帯血幹細胞共移植により、いっそうの生着率の改善を目指す本研究のため、現在 施設内CPC において間葉系幹細胞を作成、拡大培養の後、保存を行っている。また、免疫不全マウスを用いた異種および(二次)同種移植モデルを用いて生着率の改善を検討するため、臍帯血のCD34陽性細胞の純化および凍結保存を行い研究を進捗させている。また、間葉系幹細胞と臍帯血の骨髄内同時移植の臨床第I 相試験の開始に向けプロトコールの作成を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臍帯由来間葉系幹細胞と骨髄内臍帯血幹細胞共移植の前研究である骨髄内臍帯血移植の有効性を検討する第Ⅱ相試験の解析も進み、その有効性は確認出来る予定である。また、本研究には多くの間葉系幹細胞数が必要である。このため、種々の濃度でウシ胎児血清、多血小板血漿を用いた培養液を作成し、至適培養条件の開発を進めている。これにより、臍帯由来間葉系幹細胞の作成技術改善が行われ、当院施設内CPC において作成した間葉系幹細胞の保管は順調に進んでいる。また、兵庫臍帯血バンクより研究用臍帯血の供給を受け、CD34陽性細胞純化臍帯血の凍結保存を進めており、免疫不全マウスを用いた異種および(二次)同種移植モデルを用いた研究が順調に進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスモデル実験により臍帯由来間葉系幹細胞と骨髄内臍帯血幹細胞共移植により生着率の改善が認められ、これが間葉系幹細胞によるドナー幹細胞が骨髄微小環境に生着し分化することやレシピエントの免疫が抑制ないし排除されることによることが証明される。また、臍帯由来間葉系幹細胞と骨髄内臍帯血幹細胞共移植の臨床試験を開始するための、臍帯由来間葉系幹細胞作成準備を進捗させ、本臨床研究のプロトコールを作成、遂行する予定である。
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Research Products
(4 results)