2016 Fiscal Year Research-status Report
DNA二本鎖切断修復機構で働くヒトMre11複合体の酵素活性とその制御機構の解析
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16K07255
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
古郡 麻子 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (90546293)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | DNA修復 / DNA二本鎖切断 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度に計画していたヒトMre11/Rad50/Nbs1(MRN)複合体のバキュロウイルス発現系およびアフィニティタグを使用した簡便な精製方法の確立について行った。その結果、これまで問題であった昆虫細胞由来タンパク質のコンタミネーションを防ぎつつ短時間で十分精製度の高い複合体を精製することに成功した。また当初計画通り上記方法を用いて野生型および変異型複合体を精製し、それらの各種酵素活性を調べヒトMRN複合体の性質についての基礎的な知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度に計画していたMRN複合体の精製および酵素活性の測定については予定通り行ったが、予想以上に精製方法の確立が困難であったため計画は若干遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
計画は若干遅れているもののMRN複合体の精製にはすでに成功しているため、今後の酵素活性測定については予定通りに計画を実施できると考えている。
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Causes of Carryover |
予想以上に精製方法の確立に困難があり計画の進行が若干遅れ、平成28年度中に実施する予定であった全ての計画を遂行することができなかったため予算の執行に遅れが生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
若干の遅れはあるものの研究計画自体は順調に進んでいるため、平成29年度には計画していた他の実験とともに平成28年度に予定していた酵素活性測定を実験を行い、それに伴って必要な試薬や放射性標識ヌクレオチドなどを購入する予定である。
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Research Products
(2 results)