2019 Fiscal Year Annual Research Report
Biochemical analysis of Human Mre11 complex working in DNA double-strand break repair
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16K07255
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
古郡 麻子 大阪大学, 蛋白質研究所, 准教授 (90546293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
建部 恒 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (00596819)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | DNA修復 / 相同組換え / 二本鎖DNA切断 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトMre11/Rad50/Nbs1複合体は様々なゲノムDNA安定維持機構において重要な役割を果たしていることが知られている。特にDNA二本鎖切断修復機構や相同組換えには必須の因子であることが報告されているが、Mre11/Rad50/Nbs1複合体がDNA上でどう働いているか、またその活性はどのように制御されているかといった詳しい分子機構については不明な点が多い。本計画では大腸菌Mre11/Rad50複合体ホモログで見出された二本鎖DNA切断型エンドヌクレアーゼ活性がヒトMre11/Rad50/Nbs1複合体にも保存されているかを調べることを目的としており、これまでヒトMre11/Rad50複合体の高度精製法の確立やヌクレアーゼ活性の生化学的解析を行なってきた。本年度は酵母Mre11/Rad50複合体を精製し、大腸菌やヒトのMre11/Rad50複合体との蛋白質構造やヌクレアーゼ活性の比較を行った。また特にヒトMre11/Rad50複合体については、末端をDNA結合蛋白質によってブロックしたDNAを基質とし、二本鎖DNA切断型エンドヌクレアーゼ活性の解析を進めた。更にNbs1サブユニットの機能を調べるため、ヒトMre11/Rad50複合体とMre11/Rad50/Nbs1複合体を精製し、その蛋白質構造やヌクレアーゼ活性の比較を行った。本研究から大腸菌からヒトまでMre11/Rad50複合体は基本的に共通した蛋白質構造や酵素活性の特徴を持つことが明らかとなった。
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