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2018 Fiscal Year Research-status Report

体細胞ヒストン修飾情報の系統解析によるヒトの細胞系譜および細胞分化過程の推定

Research Project

Project/Area Number 16K07458
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

小柳 香奈子  北海道大学, 情報科学研究科, 准教授 (20362840)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords系統解析 / 細胞分化 / エピジェネティクス / ヒストン修飾 / 細胞系譜 / 祖先推定
Outline of Annual Research Achievements

これまでの解析から、血球系細胞分化過程における6種類のヒストン修飾(H3K4me1, H3K4me3, H3K9me3, H3K27ac, H3K27me3, H3K36me3)の変遷過程が推定されたので、これらのヒストン修飾のデータを統合し、細胞分化過程との関連性を検証した。例えば、active histone markとして知られるH3K4me3とH3K27acの修飾や、ES・iPS細胞にみられるbivalent histone markとして知られるH3K4me3とH3K27me3の修飾等が、細胞分化のどの過程で、どの遺伝子のプロモーター領域に存在するか、解析を行った。その結果、例えば、赤血球・血小板の分化過程に重要なGATA-1遺伝子について、実験的にactive histone markが示された分化過程と同様の過程で、本手法でもactive histone markが推定された。このことから、本手法により細胞分化に関連したヒストン修飾の変遷過程が推定されていることが示唆される。これらの結果をまとめ、細胞系譜の各段階について、細胞分化に関与する候補遺伝子を同定した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

ゲノムワイドなヒストン修飾情報の系統解析によるヒト血球系細胞の分化過程推定に関して、細胞分化に関与すると思われる候補遺伝子が同定され、本手法の有効性を示すことができた。これらの結果を論文としてまとめ投稿した。現在revise中であり、必要な追加解析を実施している。

Strategy for Future Research Activity

論文発表の遅れにともない、補助事業期間の延長を行った。最終年度は、論文を発表し、また、血球系細胞以外のヒト全身の各種体細胞を用いた解析を行い、提案手法の汎用性・応用可能性について検討する。

Causes of Carryover

論文発表が遅れたため、補助事業期間の延長を行い、次年度、論文出版に必要な英文校閲費・論文出版費用に用いる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Inferring cell differentiation processes based on phylogenetic analysis of genome-wide epigenetic information2018

    • Author(s)
      Kanako O. Koyanagi
    • Organizer
      Society for Molecular Biology and Evolution
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2019-12-27  

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