2018 Fiscal Year Annual Research Report
Identification and use of soybean gene for downy mildew resistance
Project/Area Number |
16K07565
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
田口 文緒 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 次世代作物開発研究センター, 上級研究員 (10355753)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ダイズ / 耐病性 / QTL / マーカー / ダイズべと病 |
Outline of Annual Research Achievements |
糸状菌であるダイズべと病菌は、全国でダイズ子実の小粒化を引き起こす一方、若い莢の内果皮を褐変させて枝豆の商品価値を低下させる。枝豆の主産地は関東~東北地方であるが、地域によってべと病菌のレースが異なることが示唆されており、有効な抵抗性遺伝子の同定が求められている。 本研究では昨夏(2017)、複数の組換え自殖系統群(RILs)を東北1か所、関東2か所で2ヶ年にわたって共通に見られるべと病抵抗性QTLを検出し、各QTLについて作成した組換え固定系統対あるいは戻し交配系統を関東および東北地方で評価し、関東から東北地方で抵抗性を付与できると考えられるQTLを特定した。それらの結果を今年度(2018)、論文にまとめた(Taguchi-Shiobara F et al. Mapping versatile QTL for soybean downy mildew resistance. (2019) Theor Appl Genet 132(4): 959-968)。 今年度(2018)は、関東~東北地方で効果があるQTLで大きな効果がある第7および第18染色体上のQTL、効果が最も大きなQTLだが東北地方のみで効果がある第3染色体のQTLの座乗領域を狭めるため、それぞれについて組換え固定系統対を作成し、夏期に東北1か所、関東2か所で自然発病による圃場検定を試みた。しかし、複数の台風により葉焼病の病斑が多く発生し、べと病の病徴が見づらくなってしまったため、領域を狭めることはできなかった。本課題終了後とはなるが、圃場検定の再試を行うことを考慮して、各系統対の自殖種子を確保した。
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Research Products
(1 results)