2018 Fiscal Year Annual Research Report
Mutational analysis of the causative gene in white-red-purple anthocyanin coloration
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16K07597
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
中務 明 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (40304258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 伸雄 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 教授 (00362426)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ダイコン / 水酸化 / アントシアニン / 変異遺伝子 / DNAマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
ダイコン園芸品種‘長安青丸紅心’,‘からいね赤’,‘紅くるり’(アントシアニン着色あり)と‘耐病総太り’,‘スサオノ’,‘辛吉’,‘夏みの早生三号’(アントシアニン着色無し)を用いて、着色の有無を制御するMYB転写因子の遺伝子発現と塩基配列構造決定を行った。‘からいね赤’の皮層着色部位から単離した750bpのMYB遺伝子は249アミノ酸をコードし,同一のcDNA配列が着色品種‘紅くるり’および‘長安青丸紅心’でも単離された.さらに,ダイコン紫品種‘Bordeaux’のアントシアニン生合成を活性化するRsMYB1と99%の相同性を示した.リアルタイム定量PCRによる発現解析の結果, MYB遺伝子は白系品種では発現しておらず,根部着色した品種でのみ発現していた .系統樹によるMYB塩基配列比較を行うと,着色品種と白色品種に分かれたグループを形成した. gDNAの構造解析: ‘からいね赤’と‘耐病総太り’から単離したMYB遺伝子は3つのエキソンと2つのイントロンを有しており、エキソン2と3は品種間でそれぞれ同じ長さであった. エキソン1のD_NA結合領域について、白色品種の‘耐病総太り’と‘夏みの早生三号’のみが125bpで,他品種の121bpより4bp長く,挿入変異が確認できた.以上の結果より,ダイコン品種は2種のDNA配列を持ち,着色品種ではRsMYB1とほぼ同じcDNA配列が単離されたことから,MYB遺伝子発現が着色に関与することが示唆された.また,一部の白色品種では,4塩基の挿入変異によりフレームシフトし,MYB転写因子がアントシアニン合成関連遺伝子のプロモーターに結合できず,着色しない可能性が考えられた.
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Research Products
(3 results)