2018 Fiscal Year Annual Research Report
Network of flowering proteins in fruit trees
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16K07598
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
古藤田 信博 佐賀大学, 農学部, 准教授 (50355426)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | カンキツ / FT / 相互作用 / 酵母ツーハイブリッド / AP1 / リンゴ |
Outline of Annual Research Achievements |
リンゴMdVOZ1、MdTCP2およびMdTCP4を含む14種は、シロイヌナズナ・イネ・トマト等のモデル植物では報告されてこなかった新規のFT結合タンパク質である。そのため、リンゴ(バラ科)と同様、国内外において重要な果樹作物であるカンキツ類(ミカン科)において、クレメンティン等の公開ゲノム配列を利用して上記結合候補タンパク質を相同探索(BLASTX)し、対応する遺伝子をウンシュウミカン‘青島’等から単離した。対象とした14種類の遺伝子のうち、No. 6, No. 8, No.10, No. 11, No. 13に相当する5つのウンシュウミカン由来遺伝子を単離した(CuFTint6, CuFTint8, CuFTint10, CuFTint11, CuFTint13)。これらの遺伝子のうちCuFTint6は幼若相において特異的に発現し、CuFTint8は成木相、幼若相の何れにも発現が認められた。他の遺伝子については現在解析中である。 単離した5つのFT相互作用候補遺伝子について酵母ツーハイブリッドを行うため、ADベクター(pDEST22)およびBDベクター(pDEST32)にそれぞれの遺伝子を導入したコンストラウトを作成した。また、CuFT1, 2, および3にいても同様のベクターに導入した。現在、酵母への形質転換を準備している。 一方、私たちが研究対象としてきた花成・花器官形成タンパク質の中で、リンゴのAP1遺伝子(MdAP1およびMdAP1a)と相互作用するタンパクを酵母ツーハイブリッドで探索した結果、MdMADS11がMdAP1およびMdAP1aと相互作用(結合)することが示された。 今後はCuFTint6, 8, 10, 11, 13の機能解析を継続し、これらの遺伝子が花成にどのように関わっているのか、あるいは新規な機能を有しているのかどうか、明らかにする。
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