2018 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis and applications of the protective role of ether phospholipids on arteriosclerosis
Project/Area Number |
16K07728
|
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
西向 めぐみ 岩手大学, 農学部, 准教授 (40374730)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | プラスマローゲン / 卵巣摘出 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトにおける実年齢を考慮し、Retireラットを用いた。RetireのWistar/ST雌ラットと、4週齢のWistar/ST雌ラットを用いた。予備飼育後、卵巣摘出(OVX)手術および疑似手術を行い、Retire群、Retire+OVX群、Normal(若齢)群に分け、4ヶ月間飼育した。解剖後、血漿は脂質抽出し、LC-MS/MSを用いてプラスマローゲンを測定した。また、血中中性脂質、リン脂質、コレステロール濃度は、酵素法により測定した。結果として、血中中性脂質、コレステロール濃度は、Retire+OVX群で有意な増加または傾向傾向が認められ、閉経後の女性と似た脂質プロファイルを示した。また、血中リン脂質中のコリン型プラスマローゲン濃度は、Retire+OVX群でNormal群に比べ有意に減少していた。これは、加齢および閉経が原因であると考えられる。これら脂質プロファイルにより、Retire+OVXラットの閉経後における動脈硬化モデル動物としての有用性が示唆された。次に、卵巣摘出をしたRetire雌性ラットにコレステロール食を与え、4ヶ月間飼育しところ、血中総コレステロール濃度はコレステロール添加群で有意な増加が認められ、特にnon-HDLコレステロール濃度の増加が認められた。一方、Pls濃度は、コリン型、エタノールアミン型共に、コレステロール添加群で有意な減少が認められた。 これらの結果より、加齢や閉経でPlsが減少すること、さらに、コレステロール食を摂取し、血中のコレステロール濃度が上昇すると、血中Plsが減少することを明らかにした。
|
Research Products
(3 results)