2018 Fiscal Year Research-status Report
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16K07886
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
合崎 英男 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (00343765)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 非市場評価法 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度については,これまでに公開したチュートリアルの改訂の検討,ならびに新たなチュートリアルの作成を海外共同研究者と協力して進めた。あわせて,チュートリアルの改訂・作成にも必要となるR関数の改訂・開発に取り組んだ。 Best-Worst Scalingに関するチュートリアルおよび関数の改訂・開発のために,当該手法を利用した実証研究の文献レビューを実施した。その結果,Case 2 Best-Worst Scalingについては,既存の関数ではデータセットの構築に対応できていないモデルのあることが判明し,それに対応するように当該関数を改良・公開した。Case 3 Best-Worst Scalingについては,主要な3つのモデルとそれらのサブバージョンを同定することができた。当該手法をRで実行する際に利用可能な既存の関数を検討した結果,データセット構築用関数が不足していることが判明したことから,それを優先して開発することとした。ただし,データセットの構造が複雑であること,同一のモデルであっても変数の設定に複数のバリエーションがあることなどから,関数の開発に時間を要してしまい,年度内での公開には至らなかった。 国内学会や大学・研究機関でのセミナー等での成果発表・紹介を通じて,開発・公開しているパッケージやチュートリアルに対する意見や要望を得ることができた。また,パッケージのユーザーからの利用方法等に関する問い合わせへの対応を通じて,ユーザーの要望も得ることができた。これらの意見や要望については,今後のパッケージやチュートリアルの改訂・開発に際して活用していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
RでCase 3 Best-Worst Scalingを実行するために必要な関数の開発と,それに基づいたチュートリアルの作成を目指していたが,関数の開発に時間を要してしまい,公開には至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度については,Case 3 Best-Worst Scaling向け関数を早急に完成させて,当該手法に関する例題データの収集ならびにチュートリアルの作成・公開を進める。学会や大学・研究機関でのセミナー等での発表・紹介を通じた成果の普及と要望の把握に努める。
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Causes of Carryover |
Case 3 Best-Worst Scaling向け関数の開発が完了しなかったことにより,例題データ作成のための調査を実施できなかったためである。未使用額については,例題データ作成のための調査ならびに国内外における情報収集や成果の発表・紹介の経費にあてる。
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