2018 Fiscal Year Annual Research Report
The Characteristics of Large-scale Business Fruit Farms and Relationship with Local Fruit Farming
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16K07894
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
徳田 博美 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (20346000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮井 浩志 四国大学, 地域教育・連携センター, 准教授 (10620908)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 企業的果樹経営 / 果樹産地 / 果樹農業技術構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
大規模果樹農業経営の経営管理構造について,作業体系および分担と園地集積・整備について実態調査を行った。 作業体系および分担について,40ha規模の柑橘経営と日本ナシ経営について調査を行った。柑橘経営は、農地開発事業によって開園された園地を基盤としているため、園地は4箇所に団地化されている。植栽様式は畝間5m、樹間2~4mで、ほぼすべての園地で機械走行が可能となっている。従業員(役員含む)27名で、農作業従事者は19名である。機械装備はスピードスプレーヤ3台以外は、園地作業での乗用型機械はない。早生ミカンの作業別労働時間をみると、総労働時間が10a当たり132時間であり、大幅な省力化を実現している。作業別の比率をみると、収穫が52.5%で、過半を占めている。それに摘果とせん定を合わせると、総労働時間の86.1%に達しており、この3作業が栽培管理作業の大部分を占めている。日本ナシ経営も開発園地を基盤としているため、園地は3箇所に団地化されている。スピードスプレーヤは10台装備している。従業員(役員、外国人技能実習生を含む)は68名である。業務別組織体制をとられているが、複数の部門に所属する従業員もあり、日本ナシの栽培管理を担当する梨栽培部には45名が所属している。日本ナシ栽培の10a当たり労働時間は199時間であった。農業経営統計(2016年度)の日本ナシの10a当たり労働時間は295時間(日本ナシ栽培面積1~2haでは242時間)であるので、大幅な省力化を実現している。 農地中間管理機構などを活用により大面積の園地集積を実現している事例は、醸造メーカーによる醸造用ぶどう園の開園である。遊休農地が増加している地区での土地基盤整備と合わせて、地区外からの担い手の参入であり、大規模な機械化対応園地整備の可能性を示している。
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Research Products
(4 results)