2017 Fiscal Year Research-status Report
TPPによるコメ自由化の政策過程:ガット・ウルグアイ・ラウンドとの比較分析
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16K07911
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
作山 巧 明治大学, 農学部, 専任准教授 (90709081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 優 明治大学, 農学部, 兼任講師 (10580920)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | TPP / ウルグアイ・ラウンド / 日米交渉 / コメ / 政策過程 / 貿易交渉 |
Outline of Annual Research Achievements |
(研究代表者) 日本における選挙制度と政治家のTPP協定への賛否との関係を明らかにする観点から、科研費で購入した選挙結果のデータ等を用いて定量分析を実施し、その結果を英語論文にまとめた。同論文は国内の学会で発表した上で、2018年夏にカナダで開催される国際学会向けに投稿し、口頭報告論文として採択された。
(研究分担者) 米国アーカンソー州のクリントン大統領特別図書館では職員との間で面談し、米情報公開法の開示請求(初年度に実施)の進捗状況内容、方向などについて打ち合わせをした。ウルグアイ・ラウンド農業交渉および、WTO交渉時の情報入手のため、テキサス州にあるブッシュ大統領特別図書館を訪問し、資料を収集した。外務省の外交史料館において、ウルグアイ・ラウンド農業交渉関連の情報開示請求をした。 ウルグアイ・ラウンド農業交渉およびWTO農業交渉などの関係者に、将来の公開を前提としたビデオインタビュー2件を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
(研究代表者) 米国のTPPからの離脱等の情勢の変化を受けて、研究のアプローチや手法を変更したため、それに代わる分析の実施に時間を要した。
(研究分担者) 米情報公開制度、日本の開示制度とも定められた期間を大幅に超える審査時間が必要で、年度内に予定していた文書類の収集が遅れ次年度になった。
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Strategy for Future Research Activity |
(研究代表者) 2018年夏に国際学会で報告する英語論文を国際的に知名度のあるジャーナルに投稿し、日本以外の広範な読者への周知を試みる。また、2018年度は在外研究で1年間米国に滞在する機会を生かして、多くの国際学会等に参加し、米国の学者や政府関係者から情報収集を行う。
(研究分担者) クリントン大統領図書館から10000ページの関連文書の存在を確認したとの連絡があり、そのうち3000ページは開示請求が却下された。残りの7000ページを同図書館を訪問して入手し、分析を行う。必要であれば不服審査申し立てを行う。ビデオインタビューについても継続する。年度内に保存のためのオンラインデータベースを整備する。
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Causes of Carryover |
(理由)研究代表者が2018年1月に実施した米国での調査に予想以上の費用がかかり、2017年度の請求分に含むことができなかったため。
(使用計画)上記の費用を2018年度分に計上することによって使用する。
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