2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Biodiversity Analysis Method using eDNA in Agricultural Drainage Canal
Project/Area Number |
16K07951
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
森 淳 北里大学, 獣医学部, 教授 (10414418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小出水 規行 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 室長・調整監・技術支援センター長等 (60301222) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | eDNA / δ15N / δ13C |
Outline of Annual Research Achievements |
岩手県いさわ市の原川排水路(上流からA~G地点)でeDNAを検証した。8月にA,D,G地点で採水と採捕調査と同時に行った。eDNAはリード数の多い順にドジョウ,フナ属が検出されたが採捕調査では採捕できた魚類はいなかった。アブラハヤ,ドジョウ,モツゴ,フナ属,ウグイ,ギバチ,カジカ属の一種,ヨシノボリ属の一種が検出された。 地点別にみると,A地点でドジョウとフナ属が検出されたが採捕された魚類はなかった。D地点でアブラハヤ,ドジョウ,ウグイ,カジカ属,ギバチ,フナ属が検出された。これに対して採捕調査ではドジョウ,ギバチ,モツゴ,ヨシノボリ属が採捕された。 G地点でアブラハヤ,ドジョウ,ヨシノボリ属が検出された。採捕調査ではアブラハヤ,タイリクバラタナゴ,シマドジョウ,モツゴ,ヨシノボリ属,ギバチ,ドジョウが採捕された。 12月にはB~G地点でeDNAを分析した。その結果,B地点でアブラハヤ,キンブナ、キタノアカヒレタビラ,ヨシノボリ属,ギバチが,C地点でアブラハヤ,ウグイキンブナ,ドジョウが,D地点でウグイ,アブラハヤ,キンブナ,E地点でキンブナ,ウグイアブラハヤF地点でアブラハヤ,,キンブナ,ウグイ,ドジョウが,G地点でアブラハヤ,キンブナ,ウグイ,モツゴがそれぞれ検出された。本水路においては過去4年間にわたって採捕調査を行ってきた結果では,採捕個体数が多い順にアブラハヤ,ギバチ,タイリクバラタナゴ,モツゴ,アカヒレタビラが主だった。ウグイ,フナ属はほとんど採捕されていないにもかかわらず,キンブナ,ウグイのリード数が多かった。逆にギバチ,タイリクバラタナゴ,アカヒレタビラは多く生息しているにも関わらず,検出されないか検出されてもリード数が少ない結果となった。 今回のeDNA分析結果では,eDNAは実際に生息している魚類相を反映しているとはいえないと考えれらた。
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