2017 Fiscal Year Research-status Report
第6の味覚、脂肪の味を感受する受容体の諸臓器における発現
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16K07995
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
谷口 和美 北里大学, 獣医学部, 准教授 (00171843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞鍋 昇 大阪国際大学, その他部局等, 教授 (80243070)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 味覚受容体 / 脂肪酸受容体 / qPCR / 免疫組織化学 / 味蕾 / 腸 / 肝臓 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスを用いて、(1)脂肪の投与実験、(2)脂肪酸受容体の局在の免疫組織化学的検索、(3)脂肪酸受容体のmRNAのリアルタイムPCRを行っている。 (1)ラード(固形)をペレットに混ぜてマウスに自由に摂食させる群、コーン油(液体)をボトルに入れ、水を入れたボトルと2ボトルにして、マウスに自由に飲水させる群、およびそれらの対照群を作り、体重、肝重量を測定した。また舌、肝臓、腸管(回腸および結腸)および視床下部の組織を採材して、脂肪酸受容体の動態を対照群と比較した。 結果、ラードおよびコーン油投与群は対照群と比較して統計学的に有意に対照群より体重および肝重量の増加を認めた。免疫組織化学的検索では、脂肪酸受容体の局在にラードもしくは油自由接種群で、その局在に差は認めなかった。現在定量的PCR(リアルタイムPCR)で、舌、肝臓、腸、および視床下部における脂肪酸受容体のmRNAの定量的観察を行っている。 なおこのうち免疫組織化学的観察については、国際学会で"Expressions of fatty acid receptors in various tissues in mice"という題で発表した。
また、上記実験と平行してラットを用いて発生学的研究を行っている。これは他の味(甘味、旨味、苦味など)と比較して、脂肪味の感受がどのようなタイミングで行われるかを解明しようとするものである。これも胎生期から成体にかけて、どのように発達していくか、現在観察の途中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在実験をほぼ予定通り遂行中である。 現在実験を行っていると同時に、出てきた結果について解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
ほぼ予定通り遂行中なので、今後も予定通り振興する予定である。
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Causes of Carryover |
購入する予定だった消耗品を、当初の予定(アメリカからの輸入品であるThermo Fisher Scientific、高価)から日本製(東洋紡、安価)に変更するなどして、節約に努めた。現在実験中なので、消耗品の使用量は当初の予定通りだと推定される。
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Research Products
(2 results)