2016 Fiscal Year Research-status Report
ウシ筋肉内脂肪細胞分化における揮発性脂肪酸の役割の解明
Project/Area Number |
16K07997
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
溝口 康 明治大学, 農学部, 専任准教授 (80514158)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | ウシ / 筋肉内脂肪細胞 / 揮発性脂肪酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はウシ筋肉内脂肪細胞分化における揮発性脂肪酸の影響を明らかにすることを目的とした。麻生ら(1995)によって樹立された黒毛和種筋肉内脂肪前駆細胞株の提供を受け使用した。本年度は分化誘導時に揮発性脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)を添加し、揮発性脂肪酸の受容体であるG protein-coupled receptor (GPCR) 41およびGPCR 43遺伝子発現量の経時的(分化誘導後 0日、3日、6日、9日、12日)および分化誘導後6日目における各揮発性脂肪酸の各濃度(0 mM、10 mM、50もしくは100 mM)による動態を測定した。脂肪細胞分化の指標は、中性脂肪含量とした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
①ウシ筋肉内脂肪細胞におけるGPCR41およびGPCR43遺伝子の相対的発現量を測定する手法を確立することに時間を費やした。今後更なる改良を実施する予定である。現在、平成28年度に遂行した実験を継続して実施している。 ②平成28年度の研究実施計画に記載している各揮発性脂肪酸の組み合わせによる遺伝子発現解析を実施出来なかった。今後実施する。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に実施したGPCR41およびGPCR43遺伝子発現量の経時的および各濃度による実験の再現性解析を実施する。更に、揮発性脂肪酸の組み合わせによる遺伝子発現解析をおこなう。平成29年度後半には、計画書の通り、GPCR41およびGPCR43遺伝子のノックダウン解析を予定している。
|
Causes of Carryover |
「現在までの進捗状況」に記述したような理由から研究の進捗状況が遅れていることにより、平成29年度において平成28年度の研究計画に使用予定であった研究費も執行する。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
遺伝子発現解析およびノックダウン解析に使用する消耗品や試薬を購入する予定である。
|