2018 Fiscal Year Annual Research Report
Changes in the molecular structure of intramuscular decorin under and after high hydrostatic pressure
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16K08005
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
西海 理之 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60228153)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | デコリン / プロテオグリカン / 高圧処理 / 静水圧 / 立体構造 / 表面疎水性 / 筋肉内結合組織 / 食肉科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、これまでの研究から、高圧処理による筋肉内結合組織の脆弱化には主要成分であるコラーゲン繊維を接着・強化している筋肉内デコリンのコラーゲンからの遊離が関与することを予想した。このことから、まずは筋肉内結合組織を単離してそこに含まれる筋肉内デコリンを抽出・単離・精製し、高圧処理に伴うデコリン分子構造変化を詳細に検討することを試みた。平成28~29年度において、筋肉内結合組織から単離・精製されたデコリンが1本のデルマタン硫酸鎖と約50 kDaのコアタンパク質を有するデコリンであることを確認した上で、デコリンコアタンパク質を調製し、蛍光光度計を用いて高圧処理後ならびに高圧下でのデコリンコアタンパク質の三次構造を検討したところ、(1) 700 MPaまでの高圧処理ではデコリンコアタンパク質は分解されないこと、(2) デコリンコアタンパク質の三次構造は100 MPa以上の圧力で変化し始め、400 MPaまでは除圧後も元の値に戻らず、従って400 MPaまでの高圧処理はデコリンコアタンパク質の不可逆的な立体構造変化を引き起こすこと、が示された。 平成30年度ではさらに詳細を検討すべく、高圧下での表面疎水性ならびに二次構造変化を調査した。8-anilino-1-naphthalene sulfonic acid (ANS)を用いて高圧下で観察したところ、ANS由来蛍光強度は100 MPaから400 MPaにかけて徐々に低下し、デコリンコアタンパク質内のトリプトファンおよびフェニルアラニン残基は高圧処理に伴って溶媒側に露出した後にタンパク質間で疎水性相互作用を引き起こしていることが示唆された。一方、円偏光二色性測定装置を用いた二次構造解析では、デコリンコアタンパク質の高圧処理に伴う変化は認められなかった。
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Research Products
(18 results)