2017 Fiscal Year Research-status Report
リスク・コミュニケーションを通じたコンセンサス形成と情報共有化による山岳事故軽減
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16K08132
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
小林 昭裕 専修大学, 経済学部, 教授 (60170304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JONES THOMAS 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 准教授 (50611745)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | リスクコミュニケーション / リスク / 事故原因 / 情報提供 / 合意形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
リスクコミュニケーションに関する資料収集を行い、これを踏まえて、8月に北アルプスおよび富士山に於いて登山者を対象にリスク意識に関するアンケート調査を実施し、データの入力および分析を行い、2019年度に学会発表の予定である。 また、マレーシアのキナバル山に於いて2011年に発生した崩落事故による登山者遭難事故を踏まえて、行政府と地域住民、ガイドらの協働による登山路の安全確保ならびに緊急時への即応訓練の仕組み構築についてヒアリング調査を行い、我が国の山岳事故防止を図るうえで、地域協働による仕組みについて、検討を行った。 研究成果を、立命館アジア太平洋大学で開催された15th Asia Pacific Conferenceにおいて「An investigation of mountain climbing incidents of Summer and Autumn in the North Japan Alps 2004-14 」の口頭発表を行ったほか、Bournemouth学会に出席して情報交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画通り、山岳地域での遭難特性に応じた意識調査を実施し、アンケート内容から分析を進めているが、まずは学会発表を踏まえたうえでWEB上で公開し、情報交換沿進める予定であるが、学会発表の時期が翌年度にずれているために、作業が少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度までの研究実績を踏まえて、6月と8月の国際学会に成果を発表するほか、国内学会についてもリスク認識を踏まえたリスクコミュニケーション構築に向けた論文を5月に投稿する予定である。また、これらの成果を踏まえつつ、フォーラムを開催し、緩傾斜を含めた議論の場を設ける予定である。
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Causes of Carryover |
国際学会での発表を能く年に延期したことおよびサーバ上での成果の情報公開が遅れたこことにより、次年度使用額が発生したが、2018年度では、これらの作業を進捗し、当初予定の成果ならびに以降の研究の発展に向けた成果を成し遂げる予定である。
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