2018 Fiscal Year Annual Research Report
Environmentally friendly syntheses of aromatic compounds generating the neutral wastes
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16K08169
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| Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
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Principal Investigator |
澤間 善成 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (80552413)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 中性物質 / 廃棄物低減型 / 水 / メタノール / 水素 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
有機合成を用いてターゲット分子を構築する上で、廃棄物低減型の環境に優しいクリーンな方法論の開発が重要である。中性の廃棄物のみが副生するメリットとして、反応容器の劣化の抑制や、反応処理工程の簡略化などが挙げられる。我々は、安価な鉄塩や回収・再利用可能な不均一系遷移金属などを触媒として、水・メタノール・シラノール・水素などの中性物質排出型のクリーンな骨格構築法の開発を目指し、研究を推進した
最終年度の実績として、まず水中で進行する不均一系銅炭素を触媒とした窒素―酸素結合を伴う複素環化合物合成を開発し、それを基盤としたヘテロ原子導入反応などに展開した。水のみが副生するもしくは全く副生物を排出しないクリーンな反応である。また、次世代エネルギーである水素をアルコールや炭化水素から取り出す手法を開発すると共に、水素を活性化剤とした多様な反応に応用した。水素は引火性ガスで厳重な管理が必要であるため、水素の用事調製法として価値がある。その他、金属触媒を必要としない環境負荷低減型の反応開発へと展開することができた。
研究全体を通して、水・メタノール・シラノール・水素などの中性物質を排出する数多くの反応を開発することができた。特に、医薬品原料の母核として重要な芳香環、ヘテロ環、重水素原子導入体など多様な新規骨格の合成に成功した。また、水素用事調製法は、次世代エネルギーである水素の製造法としても価値があり、薬学分野にとらわれず、多彩な分野に利用可能な方法論として構築することができた。
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