2018 Fiscal Year Annual Research Report
Cascade and efficient total synthesisor for drug discovery of tropical disease
Project/Area Number |
16K08174
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
砂塚 敏明 北里大学, 感染制御科学府, 教授 (30226592)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 全合成 / 顧みられない熱帯病 / アフリカ睡眠病 / 得意な環状構造 / マクロラクトン化 / 絶対構造決定 / カスケード反応 / 向山アルドール反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年当研究室においてマングロマイシンA(1)の不斉全合成を達成した。一方、五十嵐らは放線菌Streptomyces sp. NPS554株の培養液中よりアカエオライドを単離・報告した。この化合物はマングロマイシンB (2)と同様の平面構造を有するにもかかわらず、同じ条件下でのNMRデータの報告がされていない。また、比旋光度が異なることやケトエノール互変異性が観測されることから 2の立体異性体としてアカエオライド(4)と命名されている。そこで 2 の全合成経路の確立と絶対立体構造の決定を目的に2の全合成研究に着手した。 合成した 1 のアセチル化によりエノール部位を保護し、最も反応性の高いC-9位水酸基選択的なメシル化を行なった。続いてDBUを用いた脱離反応により、オレフィン部位を構築し、最後にアセチル基を除去することで4工程、収率95%で2を合成した。合成した 2 のNMRデータは4 の文献値と良い一致を示した。加えて、NMR解析の結果から 2 は 4 と同様に測定溶媒によってケト-エノール互変異性が生じることを明らかにした。また、合成品 2 の比旋光度を測定したところ 2 の報告値とは異なり4 と一致した。そこで天然由来の 2 を再取得し、比旋光度を測定したところ合成品と近い値を示した。しかし、合成品、天然物いずれの比旋光度の値も測定するたびに変動することが明らかとなった。そのため、円二色性スペクトルを測定し、天然物、合成品ともに正のコットン効果を示すことを確認した。このことから 2 の絶対立体構造を決定し、2と4が同一化合物であることを明らかにした。筆者はマングロマイシンB (2)を34工程、総収率8.0%で初となる不斉全合成を達成した。さらに各種機器データを測定することでマングロマイシンB (2)とアカエオライド (4)が同一化合物であることを明らかにした。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Kozupeptins, Antimalarial Agents Produced by Paracamarosporium Species: Isolation, Structural Elucidation, Total Synthesis, and Bioactivity.2019
Author(s)
Yumi Hayashi, Wataru Fukasawa, Tomoyasu Hirose, Masato Iwatsuki, Rei Hokari, Aki Ishiyama, Masahiro Kanaida, Kenichi Nonaka, Akira Take, Satoshi Omura, Kazuro Shiomi, Toshiaki Sunazuka
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Journal Title
Org. Lett.
Volume: 21
Pages: 2180-2184
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Pestynol, an Antifungal Compound Discovered Using a Saccharomyces cerevisiae 12geneΔ0HSR-iERG6-Based Assay2018
Author(s)
Katsuyuki Sakai, Tomoyasu Hirose, Masato Iwatsuki, Takumi Chinen, Toru Kimura, Takuya Suga, Kenichi Nonaka, Takuji Nakashima, Toshiaki Sunazuka, Takeo Usui, Yukihiro Asami, Satoshi Omura, Shiomi Kazuro.
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Journal Title
J. Nat. Prod.
Volume: 81
Pages: 1604-1609
DOI
Peer Reviewed
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