2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of innovative clinical analytical methods for next-generation drugs using DNA aptamers as molecular recognition elements
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16K08200
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
轟木 堅一郎 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (70341451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 秀樹 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (00419665)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 抗体医薬 / DNAアプタマー / バイオアナリシス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,先に確立した抗体医薬をに対する2種類のバイオアナリシス法を他薬剤へと適用拡大すべく,まずは複数の抗体医薬に対して抗イディオタイプDNAアプタマーの獲得を図った。その結果,HER2陽性乳がん治療薬であるPertuzumabおよびCD20陽性B細胞性リンパ腫増殖抑制薬であるRituximabを選択的に認識する抗イディオタイプDNAアプタマーの獲得に成功した。これらの解離定数(Kd)は452 nM,14 nMと高親和性であった。現在,他の薬剤に対してもそれぞれで複数のアプタマー候補配列が得られており,現在高親和性配列の導出および配列最適化のための評価を行っている。次に両アプタマーを我々が開発した多検体血中薬物濃度分析法であるELAA法に適用した結果,Pertuzumabに関しては20 μg/mL - 2 mg/mL ,Rituximabに関しては500 ng/mL - 200 μg/mLの範囲で良好な直線性が示され,真度,精度ともにFDAのLBAガイドラインを満たしていた。更にアプタマーアフィニティー精製と高分解能LC-MS分析法を組み合わせたバイオアナリシス法の構築を目指し,市販抗体医薬12種および抗体薬物複合体1種類について化学還元を行い,生成した軽鎖および重鎖断片を高温逆相LCにより分離したときの溶出挙動に関する調査も行った。その結果,多くの抗体医薬において軽鎖断片を標的とした定量により優れたクロマト分離と定量性が示された。付加糖鎖やLysバリアントなどの不均一性が少ない軽鎖断片を分析対象とした抗体医薬のセミインタクトバイオアナリシス法の実施は,汎用されるトリプシン消化-LC-MS/MS法に比べ精度や選択性に優れた結果を与えうると考えられ,今後臨床適用可能な分析法構築を目指していく。
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Research Products
(18 results)