2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the potential of genetic and pharmacological intervention in cell transplantation treatment for Parkinson's disease
Project/Area Number |
16K08267
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
泉 安彦 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (60456837)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 細胞移植 / パーキンソン病 / ドパミンニューロン / ゲノム編集 |
Outline of Annual Research Achievements |
幹細胞由来ドパミンニューロンの線条体への移植はパーキンソン病の有望な治療戦略として期待される。我々はドパミンニューロンによる線条体神経支配に細胞接着因子であるインテグリンα5β1が関与することを明らかにしたことから、インテグリンα5過剰発現ドパミンニューロンを線条体に移植すると治療効果の向上が期待される。これまでに、ドパミンニューロンに分化した後にインテグリンα5が発現するように、インテグリンα5遺伝子をdopamine transporter (DAT)遺伝子にノックインしたマウス胚性幹(ES)細胞を作製した。 本年度は、細胞移植に向けた移植方法とドパミン神経への分化誘導法について検討した。パーキンソン病モデルマウスにES細胞由来ドパミン神経細胞を単細胞にして移植すると、パーキンソン病様症状は改善したが、移植細胞の腫瘍化が見られた。移植細胞を抗腫瘍薬のマイトマイシンCを処理することで腫瘍化は抑制されたが、移植8週目での移植細胞の生存はほぼ確認できなかった。一方、マイトマイシンC処理したES細胞由来ドパミン神経細胞を細胞塊として移植すると、腫瘍化は抑制され、移植8週目での移植細胞の生存も確認できた。また、インテグリンα5遺伝子を恒常的に発現させたES細胞では神経分化効率が低下したのに対し、DAT遺伝子へのノックインES細胞では神経分化効率に影響を与えなかった。さらに、細胞移植に適していると考えられる、フィーダー細胞を必要とせず、細胞塊を形成するSFEBq法に分化方法を変更した。SFEBq法を改変することで、ノックインにより導入した遺伝子発現を確認することができた。 以上の結果より、細胞移植実験に適したノックインES細胞の分化方法および移植方法を確立できたと考えられる。
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Research Products
(19 results)
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[Presentation] Src family kinase 阻害薬 saracatinib の抗アレルギー作用2019
Author(s)
八巻 耕也, 井上 聖太, 寺師 匡人, 小椋 詩織, 稲垣 佑亮, 中 成利, 中垣 友子, 江藤 忠洋, 金 容必, 泉 安彦, 小山 豊
Organizer
日本薬学会第139年会
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