2018 Fiscal Year Annual Research Report
Design of the active site-directed plasmin inhibitor oriented to the clinical applications
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16K08333
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
津田 裕子 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (10098478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北條 恵子 神戸学院大学, 薬学部, 助教 (20289028)
日高 興士 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (30445960)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 活性部位指向型 / 阻害剤 / プラスミン |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度,ミクロプラスミン(microPlm, プラスミンの活性中心領域)と我々所有のPlm 阻害剤YO-2 (IC50 = 0.53 microM)の共結晶構造を解析した結果, 酵素-阻害剤の相互作用様式が明らかになった.本年度は, これら情報とYO-2の構造をもとに, 以下の新規化合物を合成し、Plm阻害活性の評価を行った. 1) 環状Plm阻害剤のデザイン:カルボキシ末端のオクチル基はmicroPlm のS2’サブサイトと相互作用しておらず, 酵素との結合に寄与していないことが分かった. そこでこの部分を環状化してS’ポケットとの相互作用を増強することを試みた.不飽和結合を有する20員環化合物がもっとも強力にPlmを阻害した (1, IC50 = 3.68 microM). 20及び18員環状化合物(1, 2)は, 対応する鎖状化合物の約5倍強力にPlmを阻害した. 2) イミダゾール骨格を有する阻害剤のデザイン:S’サブサイトにおける相互作用を付加する目的で, オクチル残基の代わりにイミダゾール基(ベンゾイミダゾール型)を導入した. 合成した化合物中, 化合物3は最も強くPlmを阻害した (IC50 = 21.5 microM). 合成したすべての化合物は、測定溶媒に対してよく溶解し, 溶解性の改善には有用であった. 3) 阻害剤中のアミノ基を回避する試み:S1サブサイトとアミノ基の相互作用は重要であるが, アベイラビリティ改善の観点からは回避したほうが好ましい. アミノ基に替わる残基として①クロル基を有するニコチン酸, あるいは②二環性複素環を導入し, Plm阻害活性を検討した. これら化合物中, 二環性複素環構造を有する化合物4は, 弱いながらPlmを阻害した (IC50 = 27.6 microM).
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Research Products
(9 results)