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2016 Fiscal Year Research-status Report

細胞治療薬としての幹細胞の分化再生免疫特性マーカーの探索と細胞バリデーション

Research Project

Project/Area Number 16K08382
Research InstitutionMeiji Pharmaceutical University

Principal Investigator

佐藤 光利  明治薬科大学, 薬学部, 教授 (60231346)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松井 勝彦  明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (20257140)
佐藤 陽治  国立医薬品食品衛生研究所, 再生・細胞医療製品部, 部長 (40312285)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords間葉系幹細胞 / 血管新生 / 細胞組織製品 / 安全性保証
Outline of Annual Research Achievements

平成28年度の研究計画に従って実施し、「ヒト間葉系幹細胞の心筋分化および血管新生関連マーカー探索」について下記の研究成果を得た。
1.細胞培養条件:互いに異なるドナー由来のヒト間葉系幹細胞(hMSC)6ロット、継代数9のhMSCを虚血条件下(インキュベーター:N2:O2:CO2=94.0%:1.0%:5.0%, グルコースなし)で培養して検討した。継代数9 のhMSC を虚血条件下(インキュベーター:N2:O2:CO2=94.0%:1.0%:5.0%, グルコースなし)、または通常培養下(インキュベーター:CO2=5.0%, 4.5g/dL グルコース)で24 時間培養し、細胞を回収して条件を設定した。
2.遺伝子発現量の変化に関する検討:定量性RT-PCRにより、数種の血管新生関連遺伝子の発現量を測定し、虚血条件における発現量の変化を検討した。すなわち、培養24hr後に回収した細胞からRNAを抽出し、ABI-PRISM7000(Applied Biosystems)を用いて、Ct(閾値サイクル)を算出し、発現量を比較した。
3.血管新生関連生理活性物質分泌の変化に関する検討:定量性RT-PCR の結果、虚血により有意な発現の変化が認められた血管新生関連遺伝子について、その産物(血管新生関連生理活性物質)の細胞上清中の濃度をELISAにより測定し、虚血条件においての変化に関
する検討を行なった。
4.間葉系幹細胞の免疫制御作用(immunomodulatory effects)の検討:5-bromodeoxyuridine(BrdU)法によるリンパ球混合培養試験(mixed lymphocyte reaction : MLR)により、間葉系幹細胞のimmunomodulatory effectを検討するための条件検討等の予備的実験を行なった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成28年度研究に関しては、交付申請書に記載した「研究目的」に基づいて研究がなされており、研究実績の概要に記載したように平成28年度研究成果は予定どおり達成されている。
平成28年度に得られた研究成果については、第18回応用薬理シンポジウムにて学会発表を行なった。また、これまで得られている研究成果と合わせて明治薬科大学研究紀要に論文としても報告している。

Strategy for Future Research Activity

研究代表者ならびに研究分担者の努力により、交付申請書の研究実施計画に従った研究がなされており、今後も当初の研究実施計画に従って研究を実施してゆく予定である。
本研究は、研究代表者および2名の研究分担者による共同研究であり、共同研究者と研究成果について頻繁に連絡をとることにより研究を推進する。また、必要に応じて研究報告会議を開催するなどの措置を検討することにより本研究を遂行してゆく。
また、平成28年度に得られた研究成果においても平成28年度と同様に学会発表を行ない他研究者とも情報を交換することにより研究を促進する。
細胞組織製品を実際に使用するには様々な安全性に関する必要になる。これまでの成果からさらに行なうべき安全性試験も必要になるのでそれらについても検討していきたい。

Causes of Carryover

分担研究者 松井勝彦 博士 分担研究者が、条件検討を中心に行なったことにより平成28年度経費をすべて使用しなかったため繰越金が発生した。

Expenditure Plan for Carryover Budget

実施計画に従った研究を遂行するため補助金を物品費として使用する。また、分担研究者 松井勝彦 博士 分担研究費平成28年度残額は、平成29年度分担研究費に繰り入れる。研究を推進することも含めて平成29年度は計画どおり物品費、学会発表の旅費として、研究補助のための人件費・謝金としてを計上した。研究計画どおり実施するので特に解決すべき課題等は無い。

  • Research Products

    (2 results)

All 2016

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 細胞・組織加工製品の有効性と安全性の保証-間葉系幹細胞を中心に-2016

    • Author(s)
      佐藤光利
    • Journal Title

      明治薬科大学研究紀要

      Volume: 45 Pages: 1-11

  • [Presentation] ヒト間葉系幹細胞の分化・増殖および免疫特性に関する検討2016

    • Author(s)
      佐藤光利、武藤里志
    • Organizer
      第18回応用薬理シンポジウム
    • Place of Presentation
      名古屋
    • Year and Date
      2016-08-05 – 2016-08-06

URL: 

Published: 2018-01-16  

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