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2017 Fiscal Year Research-status Report

在宅医療で活躍できる薬剤師養成プログラムの開発-心不全患者の薬学ケアを中心に-

Research Project

Project/Area Number 16K08393
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

関根 祐子  千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (30567350)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高野 博之  千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (60334190)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords在宅医療 / 心不全 / 地域包括ケア / 薬剤師
Outline of Annual Research Achievements

(1)在宅心不全患者の薬学ケアを実践するために必要な能力の獲得
全7回の講習会と1回の公開講座を開催した。講習会は、延べ565名の薬剤師が受講した。講習会の内容は、心不全に関する講義2回、フィジカルアセスメント演習2回、症例検討会3回であった。受講者に対するアンケート調査の結果、講習会の内容、時間、わかりやすさなどすべての項目において、ほとんどの参加者から「適切」、「業務に活かせそう」、「ニーズに合っていた」との回答が得られた。また、受講者の中には、「反復学習が重要」として昨年度に引き続き受講している薬剤師もおり、本講習会に対する受講者の満足度は高く、臨床現場で働く薬剤師にとって必要な内容であることが明らかとなった。一方、「自分の知識不足を実感した」など、本講習会が知識を伝達するだけの講習会ではなく薬剤師自身の継続的な学習のモチベーションになっていることも明らかとなった。公開講座は、大学教員、薬剤師、医師の立場からかかりつけ薬剤師についての講演と地域包括ケアにおける薬局・薬剤師の役割についての特別講演を行い、76名が参加した。
(2)在宅医療現場での実習
講習会受講者のうち、薬局での実習を希望した26名に対、千葉県内で在宅業務を行っている6薬局で在宅同行実習を行った。実習内容は受講者のレベルとニーズに合わせてそれぞれ調整した。訪問先は患者宅と施設が約半数ずつで、訪問時に行ったことは、生活状況の確認、コンプライアンス・残薬の確認、服薬カレンダー等への薬のセット、効果・副作用の確認、ヘルパー等への連絡、服薬指導順に多かった。また、95%の受講者が在宅患者/在宅の活動の実際を見ることができてよかったと回答した。
(3)e-ラーニング
対話型e-ラーニングシステムe-PDEを用い、患者とのコミュニケーテョントレーニングと症例解析トレーニングが可能なe-ラーニング用症例を作成した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

(1)在宅心不全患者の薬学ケアを実践するために必要な能力の獲得
全7回の講習会と1回の公開講座を開催した。講習会の参加者は毎回76名~121名(半数ずつ開講した回は53名~55名)と平成28年度より多く、一定の参加者数を維持している。また、講習会の内容は、講義2回、フィジカルアセスメント演習2回、症例検討会3回とバランスの取れたカリキュラムとなっている。症例検討会では、薬剤師以外の専門職にも講師を依頼し、他職種から見た薬剤師の在宅医療についての討論も行った結果、「診療所と他の医療職との連携について理解することができた」、「多職種連携の重要性を再確認できた」などの感想もあり、多職種による症例検討会は次年度以降も継続することとした。受講者アンケートの結果、本講習会は、患者との接し方、服薬指導、多職種連携などに活かせそうだとの意見が多く、高い満足度が得られ、本項目については予定通り順調に進展していると考えられる。
(2)在宅医療現場での実習
26名が実習を行った。受講者にとっては在宅現場を体験できる実習は満足度が92%と非常に高く、88%の受講者が実際の業務に活かせそうと回答したことから、予定通り進展していると考えられる。
(3)e-ラーニング
e-ラーニング用症例を作成した。症例は、大学教員と在宅医療を実践している薬剤師が共同して作成したが、症例数が少ないこと、薬物治療以外の社会的問題に関する症例も必要との意見があり、次年度の課題となった。

Strategy for Future Research Activity

(1)在宅心不全患者の薬学ケアを実践するために必要な能力の獲得
引き続き、講習会や公開講座を継続して実施する。講習会の内容は、平成29年度を継続して実施する。
(2)在宅医療現場での実習
引き続き、協力薬局での在宅医療実習を行う。実習内容については、受講者のレベルやニーズがまちまちであったが受講者の満足度は高く、各受講者に合った実習を継続するほか、報告書や計画書の作成の要望もあり、実習受入れ薬局と調整する予定である。
(3)e-ラーニング
初心者向けの薬物治療問題、上級者向けの薬物治療問題、患者の社会的問題に焦点を当てたものなど在宅現場で起こりうる問題について症例数を増やす。また、本e-ラーニングの特徴である、患者とのコミュニケーショントレーニングが有効に行えるよう症例を作成する。

  • Research Products

    (4 results)

All 2017 Other

All Presentation (2 results) Remarks (2 results)

  • [Presentation] シンポジウム45 心不全のチーム医療・在宅医療で求められる薬剤師の活躍 「千葉大学における薬学部生・薬剤師教育の取り組み」2017

    • Author(s)
      関根祐子
    • Organizer
      第27回日本医療薬学会年会
  • [Presentation] シンポジウム45 心不全のチーム医療・在宅医療で求められる薬剤師の活躍 「心不全のチーム医療・在宅医療について」2017

    • Author(s)
      高野博之
    • Organizer
      第27回日本医療薬学会年会
  • [Remarks] 千葉大学大学院薬学研究院 実務薬学研究室 研究業績

    • URL

      www.p.chiba-u.jp/lab/jitsuyaku/achievement.html

  • [Remarks] 千葉大学大学院薬学研究院 分子心血管薬理学 研究内容

    • URL

      http://www.p.chiba-u.jp/lab/mcp/kenkyu/005/index.html

URL: 

Published: 2018-12-17  

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