2018 Fiscal Year Annual Research Report
Application of chronotherapy to decrease the drug-induced peripheral neuropathy
Project/Area Number |
16K08395
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
藤 秀人 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 教授 (90346809)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | オキサリプラチン / 時間治療 / パクリタキセル / 末梢神経障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
試験2:オキサリプラチンの末梢神経障害に及ぼす投薬タイミングの影響 本研究成果を現在、臨床医と協議の結果、臨床研究実施に向けた研究計画書の作成を実施した。 試験3:パクリタキセルの末梢神経障害に及ぼす投薬タイミングの影響 パクリタキセル (PTX) 誘発末梢神経障害モデル動物を作成するために、2 mg/kgを4回または8 mg/kgを3回間欠投薬した。Day 17および25においてPTX 2 mg/kg投薬群および8 mg/kg投薬群で、control群と比較して機械刺激の閾値が有意に低下した。どちらの投薬スケジュールにおいてもモデル作製が可能であると判断したが、PTX 2 mg/kg投薬で検討している文献が多くみられた。そこで、投薬スケジュールを2 mg/kgの1日おき4回投薬に決定した。次に決定した投薬スケジュールを用いて、末梢神経障害に及ぼすPTXの投薬時刻の影響を検討した。PTXを4:00, 10:00, 16:00, 22:00に投薬し、von Frey testを行い、50%疼痛閾値により評価した。Day 17において、4:00および16:00, 22:00投薬群はcontrol群と比較して50%疼痛閾値の有意な減少がみられた。また、10:00投薬群ではcontrol群と比較して有意な差はみられず、末梢神経障害が軽減できていると考えられた。次に、痛覚鈍麻の発症の有無を評価するために、day 18および25においてHot plate testを行った。その結果、day 18および25においていずれの投薬時刻群でもcontrol群と比較して有意な差はみられず、感覚鈍麻はみられなかった。投薬時刻の違いによってPTXによる神経障害に差異が生じる可能性がある。今後、より詳細な検証を行い、機序解明を行いたい。
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