2021 Fiscal Year Annual Research Report
The development of the biosensor using taste reception mechanism and application to a preparation design
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16K08425
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
吉田 都 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (20369028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 享弘 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (70203536)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | バイオセンサ |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに苦味受容体と苦味物質との結合性を利用した苦味評価方法を確立した。この方法を用いると、従来の細胞膜成分と苦味物質との結合を in vitroで評価した味覚センサと比べると感度が上がり、従来の味覚センサでは測定できなかった医薬品の苦味も測定可能となった。しかしながら、味覚味蕾細胞を用いる場合、動物から味蕾細胞を摘出し、培養し、苦味測定可能な状態とするまでに時間およびコストがかかり、汎用性が低いことが難点として挙げられる。また、そこで本研究では、より簡便な味覚評価系の確立を目的として、苦味受容体および電位依存性プロトンチャネルを共発現させた細胞を用いたバイオセンサによる医薬品の定量的苦味受容反応および時間依存的苦味受容反応の評価方法の確立を行った。すなわち、苦味受容体と苦味物質との結合により、味蕾細胞内の情報伝達系が活性化された結果生ずるチャネルを経た細胞内外へのイオンの移動に伴う膜電位の変化を利用して苦味を評価する。電位依存性プロトンチャネルを共発現させることによって、膜電位変化が大きくなり、苦味受容反応の検出が容易となった。
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