2017 Fiscal Year Research-status Report
新開発のフルカラー3次元形態観察装置によるSNARE蛋白質欠損マウスの解析
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16K08460
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
多鹿 友喜 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (90400738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 麻衣子 (池澤麻衣子) 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (50701322)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 形態学 / 3Dイメージング / SNARE蛋白質 / VAMP / ノックアウトマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
3次元形態解析装置を完成させ、本技術に関する論文を2017年6月に発表した(Tajika Y et al, A novel imaging method for correlating 2D light microscopic data and 3D volume data based on block-face imaging. Scientific Reports, 2017 Jun 16;7(1):3645. また分子生物学会(ConBio2017)と日本解剖学会総会において、ポスター発表を行った。現在、学内外から多くの共同研究の依頼が来ている。カブトムシ幼虫を3D形態解析した共同研究では、角原基の自然な状態の3Dデータの取得に成功し、2017年10月に論文が掲載された(Matsuda K, Gotoh H et al. Complex furrows in a 2D epithelial sheet code the 3D structure of a beetle horn. Scientific Reports 7:13939)。ノックアウトマウスの解析では、腎のう胞の由来組織の特定に成功した。死亡マウスを解析したところ、肺の拡張不全を見いだし、開発した3D解析技術をマウスの死因究明に役立てた。ノックアウトマウスの形態解析の結果をまとめて投稿し、2018年1月に受理された(Ikezawa M, Tajika Y, et al, Loss of VAMP5 in mice results in duplication of the ureter and insufficient expansion of the lung. Developmental Dynamics 247(5), 754-762)。発表論文では、VAMP5は尿路上皮細胞に発現すること、細気管支の基底細胞に発現すること、さらに、ノックアウトマウスの出生率は低いが胚発生段階ではメンデル比通りの個体数が存在することを報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
VAMP5のノックアウトマウスに関する報告を世界にさきがけて発表できた。3Dイメージングによる確固たる形態データを積み重ねられるようになった。
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Strategy for Future Research Activity |
ノックアウトマウスの出生率は低いが、胎生期にはメンデル比に合致した数で胚発生が進むことが分かった。細気管支基底細胞や尿路上皮細胞に発現するVAMP5が、どのように呼吸器系、泌尿器系の機能や形成に関与するか、胚をもちいて実験を進める。
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Causes of Carryover |
3Dデータの量が急増している。保存用、バックアップ用にストレージを追加する必要がせまっているが、データ量の増加率を見極めるため、および、年度の切り替わりを避けるため、購入を延期した。
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Remarks |
生物標本を3D画像化する装置を開発し、そのデータを公開しています。
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Research Products
(6 results)