2018 Fiscal Year Annual Research Report
Chip analysis for histone variants in activated hepatic stellate cells
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16K08472
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
池田 一雄 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (80275247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 勤 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (20628698)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 肝星細胞 / 肝線維化 |
Outline of Annual Research Achievements |
エピジェネティクス制御の観点から肝線維化に関わる細胞を解析し、細胞の可塑性、線維化の責任細胞のオリジンを明らかにできるかどうか検討するため、特に 遺伝子発現に直接関与するといわれているヒストンバリアントのchip-シークエンスにより肝星細胞と皮膚線維芽細胞の比較検討を行うこととした。ヒストンの 翻訳後修飾は、遺伝子発現制御やゲノム維持に重要な役割を果たしており、特に発生や癌の研究分野でヒストン修飾やDNAメチル化を介したエピジェネティクス 制御の重要性が明らかにされている。今回、遺伝子発現に直接関与すると考えられるヒストンバリアント、ヒストン2A.Zとヒストン3.3に対してChip-Seqence Assayを行った。Chip-Seqence Assayでは、培養細胞に対しホルムアルデヒドを用い、タンパク質とDNAをクロスリンクさせた後、断片化には超音波処置と Micrococal nuclease処理の両方を用いた。クロマチンの免疫沈降には、抗H2A.Z抗体、抗H3.3抗体、simple Chip Enzymatic Chromatin IP Kit (Cell Signaling)を用いた。シークエンス解析には、イルミナMiSeqをもちい、その後、統合部位のマッピングを行った。肝星細胞と皮膚線維芽細胞での比較では、肝 星細胞に約10部位の特異的な結合が認められた。活性化星細胞で発現の増強が認められたmicroRNA-23, 34, 125, 210, 214, 218,221,222や発現の減少が認められたmicroRNA-19, 26, 92, 130, 143, 145, 191, 195, 335との直接的な関連は今回見いだせなかったが、星細胞活性化マーカーであるSMA, collagen, Ppargとの関与は明らかとなった。今後さらなる解析を必要とする。
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Research Products
(4 results)