2019 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of Hippo-YAP mediated 3D organogenesis
Project/Area Number |
16K08588
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
浅岡 洋一 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10436644)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 細胞内シグナル伝達 / 三次元器官構築 / YAP / メカノホメオスターシス / 小型魚類 |
Outline of Annual Research Achievements |
脊椎動物の体は複雑で立体的な形態をしており、組織や器官が正しく形作られ適切に配置されることにより初めて機能を発揮できる。こうした三次元的な形態形成の場には組織張力の制御が不可欠であるが、その詳細な分子機構については不明な点が多い。三次元組織形成・維持において、組織の力学特性を統御するYAP分子ネットワークの実体を明らかにすることを目的に、RNA-seq法によりメダカ野生型とYAP変異体 (hir変異体) との間の比較トランスクリプトーム解析を行い、hir変異体において顕著な発現変動を示す複数の遺伝子を明らかにした。さらにYAPメカノ分子ネットワークの候補分子について、CRISPR-Cas9法を用いてノックアウトフィッシュの作成を遂行した。現在までに、複数のノックアウトフィッシュが得られており、表現型の解析を進めている。今回のメダカhir変異体を用いたRNA-seq解析により、YAPの下流標的遺伝子群を網羅的に明らかにすることができた。特にhir変異体において顕著な発現変動を示す上位50遺伝子の中には、インテグリンシグナルやアクチンの重合・脱重合に関与する遺伝子群が含まれており、YAPメカノホメオスターシスを支える重要因子の可能性がある。今後、これまでに作出に成功したノックアウト変異体の詳細な表現型解析をさらに進めることにより、YAPメカノホメオスターシスの分子基盤の一層の理解につながるとともに、YAPメカノ分子ネットワークの破綻がどのように疾患の発症・増悪へ関与するのかを明らかにできると考えている。
|
Research Products
(7 results)
-
-
-
-
[Journal Article] The clock components Period2, Cryptochrome1a, and Cryptochrome2a function in establishing light-dependent behavioral rhythms and/or total activity levels in zebrafish.2019
Author(s)
Hirayama J, Alifu Y, Hamabe R, Yamaguchi S, Tomita J, Maruyama Y, Asaoka Y , Nakahama K, Tamaru T, Takamatsu K, Takamatsu N, Hattori A, Nishina S, Azuma N, Kawahara A, Kume K, Nishina H.
-
Journal Title
Scientific Reports.
Volume: 9
Pages: 196
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-