2018 Fiscal Year Research-status Report
ストレス応答MAPキナーゼJNKのアレルギー性炎症誘導機構と分子イメージング研究
Project/Area Number |
16K08746
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
豊田 博子 東京医科大学, 医学部, 助手 (80468660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢那瀬 紀子 東京医科大学, 医学部, 講師 (10210303)
秦 喜久美 東京医科大学, 医学部, 講師 (30287156)
古畑 昌枝 東京医科大学, 医学部, 助手 (90468661)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ストストレス応答性MAPキナーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
MAPキナーゼカスケードは、生命根幹に必須な細胞内シグナル伝達系であり、中でもJNKなどのストレス誘導性経路は自己免疫疾患やアレルギー性の炎症に関与している。近年、これらに対する治療法としてMAPキナーゼをターゲットとした分子標的療法も開発されているが、その細胞内シグナル伝達系の詳細は不明な点も多い。 本研究は、アレルギー誘導に関わる獲得免疫系細胞T細胞でのJNK1/2の機能を、コンディショナル遺伝子欠損マウスを用いた生理学的解析と、JNKおよびMAPキナーゼ制御系分子の細胞内イメージングとの融合研究から明らかにし、JNKの新たな側面と重要性を発見することを目的とする。これまで我々は、JNK1/2のリンパ球における役割として、B細胞抗原受容体(BCR)およびインターフェロンによるアポトーシスの誘導や、この過程におけるJNKのミトコンドリアへの移行とBaxの切断によるアポトーシスの増強などを報告してきた。また、MAPKの制御分子RasGRPが、免疫シナプスを構成しているT細胞シグナルソーム、T細胞受容体(TCR)マイクロクラスターとなることを明らかにした。JNK1/2二重欠損(DKO)マウスは胎生致死のため、我々はJNK1 flox/flox(JNK1 f/f)マウスとJNK2欠損(JNK2-/-)、さらにLck-creトランスジェニック(Lck-cre Tg)マウスを用いてT細胞選択的JNK1/2 DKOマウスを作出した。現在、このマウスのプライマリーT細胞をin vivo、in vitroの実験に用い、JNK1/2 DKO T細胞の生化学的・生理学的機能を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Lck-creを用いたT細胞選択的JNK1/2ダブルノックアウトマウスが非常に生まれにくかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
ヘテロ同士の交配の加増、野生型マウスとのバッククロス等を行い、T細胞選択的JNK1/2DKOマウスの安定的な供給を図っている。進展状況はやや遅れているが、今後は研究計画通りの実験を随時進めていける予定である。
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Causes of Carryover |
細胞分離用マイクロビーズ、蛍光抗体などを購入予定であったが、作出マウスの匹数が少なかったため、新たな購入を見合わせた。 (使用計画) 平成30年度繰越分の予算は細胞分離用マイクロビーズ購入等、令和元年度研究計画に組み込んで適正に使用する。
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Research Products
(1 results)