2018 Fiscal Year Annual Research Report
The function of Kupffer cells in cholesterol metabolism
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16K08751
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
中島 弘幸 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 免疫・微生物学, 助教 (10574064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 修司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 免疫・微生物学, 教授 (80531392)
木下 学 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 免疫・微生物学, 准教授 (70531391)
中島 正裕 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 免疫・微生物学, 助教 (70738103)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Kupffer cells / NKT cells / NASH / AKI / CKD |
Outline of Annual Research Achievements |
NKT細胞はNK抗原とT細胞レセプターの両者を保有するユニークな細胞である。主に肝臓に存在しているがその機能は明らかになっていない。我々は不要となった肝細胞にアポトーシスを誘導する一方で、肝再生を促進する作用を持つことを報告してきた。NKT細胞はFas/FasLを介して肝細胞にアポトーシスを誘導し、その一方でPerforin/Granzymeを介して主に腫瘍細胞を傷害すると考えられている。 α-GalCerによって活性化されたNKT細胞は老齢マウスにおいて多臓器不全をきたすことを過去に報告した。多臓器不全においてこの細胞は腎臓も傷害することを過去に報告したが、今回さらに詳細に検討を実施し、活性化されたNKT細胞はPerforin/Granzymeを介して糸球体内皮細胞を傷害し、その一方でFas/FasLを介して尿細管上皮細胞を傷害することを明らかにした。異なる細胞に対して異なる分子を使い分けて細胞傷害をきたすことは非常に興味深い。 全身性エリテマトーデスのような自己免疫疾患において、NKT細胞が果たす役割はいまだ不明のままである。α-GalCerの投与により腎障害が改善することから、NKT細胞は腎障害を抑制すると考えられてきた。しかし我々はα-GalCerの反復投与はむしろNKT細胞にAnergyを引き起こし、機能を低下させることを明らかにした。すなわち、NKT細胞は腎臓においても肝臓と同様に不要となった細胞の除去に機能している可能性が高い。 近年、生活習慣病の罹患率が上昇し慢性腎疾患の有無が生活習慣病の予後を決めると言われている。我々は過去に高コレステロール食の摂取がNKT細胞を活性化させると報告した。この活性化させたNKT細胞は肝臓のみならず、腎臓においても慢性腎疾患の発症に関与し、生活習慣病の発症や悪化に関与する可能性がある。
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Research Products
(6 results)