2018 Fiscal Year Research-status Report
パニック症に対する個人認知行動療法のランダム化比較試験による費用効果分析
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16K08863
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
関 陽一 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30757828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 栄司 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00292699)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 認知行動療法 / パニック症 / 医療経済効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度から計画変更を行い、患者と治療者が対面式で行う方式から、テレビ電話を用いた遠隔方式での認知行動療法の介入研究を行っている。平成30年度は引き続き、認知行動療法での介入、参加者のリクルートに取り組んだ。平成30年度までに、23名のエントリーがあり全員、研究参加への同意が得られた。研究参加者を介入群、コントロール群に群分けを行い、それぞれ開始前(0週)、中間(8週)、終了(16週)における評価を行っている。パニック症の重症度評価として主要評価項目であるPDSS(Panic Disorder Severity Scale)をブラインド化された第三者による構造化面接で実施、自己記入での評価として、パニック症の重症度を測るPAS(Panic and Agoraphobia Scale)、精神的健康度のPHQ-9(Patient Health Questionnare-9)、全般性不安のGAD-7(Generalized anxiety disorder-7)、医療経済評価のベースになる健康関連QOLのEQ-5D(EuroQol5-Dimension)で評価を行っている。介入群については1週1回のペースで全16回の遠隔での認知行動療法を施した。コントロール群については、16週の評価終了後に、レスキュー研究として介入群と同内容の認知行動療法を施している。レスキュー研究についても結果を明らかにする予定である。 リクルートについては、近隣の医療機関への紹介依頼、千葉大学の研究参加者募集ページでの紹介、千葉大学病院認知行動療センターTwitterでの訴求、パニック症患者の会への紹介依頼を行っている。 遠隔での認知行動療法の用いる全16回のセッション用の資料も作成し、実際に使用している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では面接室で、患者と治療者の対面式での認知行動療法の実施を予定していたが、医療経済面での効果がより見込める遠隔での認知行動療法(テレビ電話などを使用)へ計画を変更した。そのため、遠隔での認知行動療法実施のための施行方法やマニュアルの整備が改めて必要となり時間を要した。2018年1月より研究を開始して、研究参加者の募集を行っているが、当初計画よりやや遅れている状況で推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は、引き続きランダム化比較試験を実施する。本年9月までの募集期間を延長することで、研究の開始の遅れに対応する。応募の推移が低調であれば、web媒体などを使用した募集活動を積極的に行っていく。 研究の基本デザインは堅持し、データセットが完了次第、臨床効果および医療経済効果を検討していく。
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Causes of Carryover |
当初計画では、治療者と患者の対面式の認知行動療法による効果研究を行う予定であったが、遠隔での認知行動療法を行う研究に変更したため、そのマニュアル作成などを行った後、患者のリクルートを開始した。そのため、研究が実質1年程度の遅れで推移しており、研究参加者への謝金が当初計画より少なかったため、次年度に使用額が生じた。 次年度は当初計画の研究参加者が見込まれ、謝金および研究補助従事者への人件費を支出する
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Research Products
(1 results)