2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a method for validating epidemiological research results using a large-scale claim database.
Project/Area Number |
16K08910
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
樋之津 史郎 札幌医科大学, 医学部, 教授 (80323567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
狩野 光伸 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 教授 (80447383)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 前立腺がん / レセプトデータベース / 観察研究 / 妥当性検証 |
Outline of Annual Research Achievements |
レセプトデータベースをJMDCから取得した。2005年1月から2017年7月の間に「前立腺がん」と診断された5,767人であった。年齢の中央値は62歳、このデータベースには後期高齢者を含まないため、年齢の最大値は75歳であった。診療していた医療機関は合計17,001施設で、そのうち14,487施設(85.2%)は病床数0-19の診療所であった。病床数20-99の病院が621施設(3.7%)、100-199症の病因が716施設(4.2%)であった。更に規模の大きな施設は合計1,177施設であった。これらのことから、前立腺がん患者の大多数は病床数0-19の診療所でケアされていることが明らかになった。対象患者に発行されたレセプトは合計512,510枚で、1患者あたり月に1枚発行されることから、本研究における観察人月がレセプト枚数と同数であると考えられた。同一レセプト内に複数記載のある「医薬品」について集計すると、合計1,426,115件であった。この中で、前立腺がん治療に用いられる薬剤としては、リュープリン4,288件、カソデックス錠4,220件、ゾラデックス3,155件、オダイン錠1,028件、ビカルタミド(カソデックスの後発品)31種類合計6,680件、フルタミド(オダインの後発品)2種類合計424件であった。比較的新しいゴナックス1354件、イクスタンジは894件、ザイティガ480件であった。検査処置の総数は5,225,046件で、クレアチニン91,672件、BUN87,414件、AST85,736件、ALT85,523件、PSA7,877件であった。内分泌療法中の腎機能、肝機能のチェックを頻繁に行っていることが明らかになった。これらのデータをもとに、札幌医科大学泌尿器科で診療された前立腺がん患者の診療録データを取得し、比較検討するための基礎データをまとめることができた。
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Research Products
(1 results)