2018 Fiscal Year Research-status Report
好酸球性炎症病態におけるシャルコー・ライデン結晶(galectin-10)の意義
Project/Area Number |
16K08926
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
植木 重治 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (60361234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 貴広 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特別研究員 (10464075)
三邉 武彦 昭和大学, 医学部, 講師 (00622135)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | シャルコー・ライデン結晶 / 好酸球 / ETosis / galectin-10 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに行った研究をまとめて論文を投稿し、査読に対する追加実験を行いBlood誌(血液分野のトップジャーナル)に受理された(Charcot-Leyden crystal formation is closely associated with eosinophil extracellular trap cell death.Blood. 2018;132(20):2183-2187. )。 この研究は、長年にわたって医師や病理学者の間で謎だったシャルコー・ライデン結晶の出現機構を、分子細胞学的な観点から初めて明らかにしたものである。端的には、好酸球が特殊な細胞死:ETosisを起こす過程でgalectin-10を制御しなくなり、最終的に細胞が崩壊することが結晶化の原因と考えられた。 組織の電子顕微鏡では、結晶の出現とETosisが一致していることを種々の疾患で見いだした。また、好酸球性副鼻腔炎の組織には、重症度が上がるほどシャルコー・ライデン結晶が出現していることを示した。ヒト好酸球を用いたin vitroのタイムラプス顕微鏡観察では、結晶が出現する瞬間をとらえたことは、これまで誰も見たことのない所見として特に重要である。そのほか、galectin-10が細胞外小胞として放出されることも初めて見いだした。本論文はBlood誌においてEditorialだけでなく、表紙として取り上げられるなど高い評価を受けた。 また、研究結果は一般向けにプレスリリースを行ったほか、教室のホームページにも掲載し、webジャーナルへの寄稿を行うなど、わかりやすく複数の媒体を介して発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度の予定をおよそクリアし、シャルコーライデン結晶の成因について論文が発表できた。ETosisの重要性についてカナダの研究グループとともに総説を発表したほか、好酸球の機能について論文化を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
galectin-10の血清濃度を検討するために健常者の血清を昭和大学との共同研究として収集している。この書類上の手続きと協力者を集めるために時間を要したため、研究期間を延長している。
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Causes of Carryover |
新しく加入した共同研究者との追加実験を完遂するため一部の研究費を来年度にも使用するものである。
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Research Products
(19 results)
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[Journal Article] Anti-drug Antibodies Against a Novel Humanized Anti-CD20 Antibody Impair Its Therapeutic Effect on Primary Biliary Cholangitis in Human CD20- and FcγR-Expressing Mice2018
Author(s)
Moritoki Y, Tsuneyama K, Nakamura Y, Kikuchi K, Shiota A, Ohsugi Y, Lian ZX, Zhang W, Yang GX, Ueki S, Takeda M, Omokawa A, Saga T, Saga A, Watanabe D, Miura M, Ueno Y, Leung PSC, Tanaka A, Gershwin ME, Hirokawa M.
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Journal Title
Frontiers in Immunology
Volume: 9
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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