2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a novel insulin resistance index that is minimally affected by hepatic insulin clearance
Project/Area Number |
16K08935
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
大倉 毅 鳥取大学, 医学部, 講師 (80510073)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | インスリン抵抗性指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
2型糖尿病は主要な生活習慣病の一つであり、その予防、治療は我が国にとっても大変重要なテーマである。我々はこれまでの研究で、食事負荷試験、グルコースクランプ試験を施行し、CPR-IR=1080/(空腹時血中Cペプチド×空腹時血糖)はグルコースクランプ試験のインスリン抵抗性指数GIRと非常に強い相関を示し、HOMA-IRよりも強い相関を認め、その原因が肝インスリン分解にある事を推定した。本研究の目標は、CPR-IRが肝インスリン分解の影響を受けない事を明らかにし、CPR-IRの臨床的応用である。
2型糖尿病患者20名、非糖尿病ボランティア21名にグルコースクランプ法を行った。食後CペプチドAUC/食後インスリンAUCモル比で肝インスリン分解を求めた。 肝インスリン分解の強い患者ではインスリン値を用いたHOMA-IRよりもCペプチドを用いたCPR-IRがグルコースクランプ試験のインスリン抵抗性指数と強く相関する事を見出した。本結果をPLOS ONE誌に論文掲載した(Okura T, et al.PR-IR is an insulin resistance index that is minimally affected by hepatic insulin clearance-A preliminary research.PLoS One. 2018, 23;13:e0197663.)。
また、研究期間前の研究とあわせて、計26名の2型糖尿病患者、32名の非糖尿病ボランティアにおいて、インスリン抵抗性が生じるBMIについて検討を行ったところ、日本人ではBMI23からインスリン抵抗性を生じる事を見出し、PLOS ONE誌に報告した(Okura T, et al. Body mass index >= 23 is a risk factor for insulin resistance and diabetes in Japanese people: A brief report. PLoS One. 2018;13:e0201052.)。
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