2017 Fiscal Year Research-status Report
生体イメージング技術を用いた肝多段階発がんモデルの非侵襲的評価法の確立
Project/Area Number |
16K09017
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
齋藤 茂芳 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40583068)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 生体イメージング / 肝多段階発がんモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では生体イメージング技術により肝多段階発がんモデルの経時的な病態変化を非侵襲的に評価することであり、期間内に多段階発がんモデルの作成、撮影手法と画像解析方法の確立と適用、生化学的手法と組織染色による病態評価を含んでいる。平成29年度は以下の項目の検討を行った。1. 肝疾患モデル動物の作成を行った。薬物誘発により急性および慢性肝害モデル、肝硬変モデルの作成を行った。2. MRI撮影技術の適用。作成した各モデルにおいて以下のMRI撮影法の条件検討を行った。T1、T2強調画像用いた肝臓の形態的評価、Gd-DTPA、Gd-EOB-DTPA、マンガン造影の3種類の造影MRIによる評価、肝臓のT1・T2定量値同時測定により緩和時間定量評価、拡散テンソル撮影や見かけの拡散定数、拡散異方性を用いた肝臓イメージングでの検討を行った。また、肝多段階発がんモデルの作成として、Diethynitmsamme (DEN) を用いた肝化学発がんモデルなどの作成の条件検討を行い、Micro-CTに肝臓の体積評価やCT値を用いた定量評価、蛍光イメージングにより腫瘍検出や転移巣の評価など複合的なイメージング手法を用いて肝がんモデルの評価を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モデルの作成は順調である。MRI撮影に関しても撮影の条件検討は進んでおり、順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度はモデル動物の肝臓組織・生化学観点からの評価を加え、各モデルのMRI撮影後に肝臓の組織を取り出しHE、Azan、OATP1、MRP2、Caspase3染色などの免疫組織染色、血液検査(AST、ALTなど)の評価を行う。
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Causes of Carryover |
動物モデルの作成に使用する。
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Research Products
(2 results)