2016 Fiscal Year Research-status Report
早期癌における予後不良因子の推定と予後関連遺伝子の解析
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16K09044
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
柴田 健雄 東海大学, 医学部, 講師 (30366033)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | SEER / 乳癌 / 大腸癌 / 子宮癌 / ICGC |
Outline of Annual Research Achievements |
SEER(The Surveillance, Epidemiology, and End Results)データベースに関して、全癌のデータセットを連結し、時系列にソートして再発と転移のレコードの切り分けを行った。乳癌、大腸癌、子宮癌などについて時系列に沿ってデータを組み直し、予後解析のためのデータセットを構築した。ICGC(International Cancer Genome Consortium)データベースについては乳癌データを基に、関連分析や回帰分析を実行するためのデータ形式に再構成することを試みた。特にシークエンスによるGene expressionレベルデータが巨大であり、64GBメモリを搭載したコンピュータでもフリーズするため、128GBメモリを搭載できるコンピュータを構築中である。ICGCに登録されている乳癌データベースには臨床データが含まれていなかったため、TCGAデータベースのIDとICGCのIDを照合して、TCGAデータベースから取得した臨床データを連結させた。 日本のがんデータベースについて、子宮頚癌、卵巣癌、外陰癌などについて予後解析を行い、Journal of Gynecologic Oncologyに論文投稿し、Society of Gynecologic Oncology とAmerican Society of Clinical Oncologyの大会に演題投稿を行った。特に外陰癌はまれな癌であり、1092例を有する本データベースによって予後規定因子の解析を行ったことは意義深く、貴重な成果であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SEER(The Surveillance, Epidemiology, and End Results)データベースに関して、全癌のデータセットを連結し、時系列にソートして再発と転移のレコードの切り分けを行った。乳癌、大腸癌、子宮癌などについて時系列に沿ってデータを組み直し、予後解析のためのデータセットを構築した。現在これらの再構築データについて精査中である。 ICGC(International Cancer Genome Consortium)データベースについては乳癌データを基に、関連分析や回帰分析を実行するためのデータ形式に再構成することを試みた。特にシークエンスによるGene expressionレベルデータが巨大であり、64GBメモリを搭載したコンピュータでもフリーズするため、128GBメモリを搭載できるコンピュータを構築中である。ICGCに登録されている乳癌データベースには臨床データが含まれていなかったため、TCGAデータベースのIDとICGCのIDを照合して、TCGAデータベースから取得した臨床データを連結させた。 がんゲノムデータでは複雑な交絡関係があるため、回帰分析の他に複数のMachine Learningの技法により推定して精度を比較する解析環境を準備している。
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Strategy for Future Research Activity |
SEERデータについては時系列データセットについて、予後規定因子の解析を進める。 ICGCデータについて、コンピュータ能力が足りなかったが、128GBメモリを搭載できるパーツを入手し、構築する予定である。Machine LearningについてはWekaを導入し、複数のアルゴリズムで推定することを検討しているが、コンピュータの能力不足だった場合にはMicrosoftのクラウドシステムのAzure MLなどの端末能力に依存しないシステムも検討している。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] 産婦人科医師リクルート活動へのヒント発掘 ―第1 報 神奈川県内私立大学医学生への調査2017
Author(s)
三上幹男,信田政子,柴田健雄,明石敏男,新井努,新井正秀,五十嵐豪,石本人士,伊藤めぐむ,小川公一,榊原秀也,染谷健一,中沢和美,長塚正晃,西井修,平吹知雄,松島隆,持丸佳之,角田新平,鈴木直,海野信也,野眞佐男,高橋恒男
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Journal Title
日医雑誌
Volume: 145(10)
Pages: 2155-2162
Peer Reviewed
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[Journal Article] 産婦人科医師リクルート活動へのヒント発掘 ―第2 報 神奈川県内初期臨床研修医への調査2017
Author(s)
三上幹男,信田政子,柴田健雄,明石敏男,新井努,新井正秀,五十嵐豪,石本人士,伊藤めぐむ,小川公一,榊原秀也,染谷健一,中沢和美,長塚正晃,西井修,平吹知雄,松島隆,持丸佳之,角田新平,鈴木直,海野信也,野眞佐男,高橋恒男
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Journal Title
日医雑誌
Volume: 145(10)
Pages: 2163-2168
Peer Reviewed
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[Journal Article] Lactococcus lactis JCM5805 activates anti-viral immunity and reduces symptoms of common cold and influenza in healthy adults in a randomized controlled trial2016
Author(s)
Takeo Shibata, Masaya Kanayama, Munetaka Haida, Shuhei Fujimoto, Takashige Oroguchi, Kenji Sata, Nobutaka Mita, Tomoko Kutsuzawa, Mayumi Ikeuchi, Mayu Kondo, Kimitoshi Naito, Michio Tsuda, Yasuhiro Nishizaki, Naoaki Ishii
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Journal Title
Journal of Functional Foods
Volume: 24
Pages: 492-500
Peer Reviewed