2018 Fiscal Year Annual Research Report
Spousal concordance for lifestyle and lifestyle-related diseases after the great eastern Japan earthquake
Project/Area Number |
16K09047
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
土屋 菜歩 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (80396580)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 直樹 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 准教授 (60422094)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 配偶者 / 生活習慣病 / 共有度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「東日本大震災後の夫婦は、生活習慣および疾患を共有しているか」を検証することである。本研究では東北メディカル・メガバンク事業地域住民コホート調査のデータを用いて解析を行う。平成28年度は、地域住民コホート調査の参加者約50,000名の収集情報が蓄積されたデータベースと調査内で収集済みの「家族関係調査票」の情報から5,758組の夫婦を同定した。H29年度は生活習慣(喫煙、飲酒、食習慣)の共有度について解析し、塩分摂取に関する食習慣を夫婦で共有しており、年齢階級により食習慣の一致度が異なっていることが明らかになった。 本年度は、高血圧症、糖尿病、メタボリック症候群の共有度について解析を行った。配偶者が疾患を持たない場合に対し、配偶者が疾患を有する場合に疾患を有するオッズ比を年齢調整ロジスティック回帰分析で求めた。調査票で各疾患の治療中と回答した者に加え、高血圧は調査での測定血圧が140/90mmHg以上、糖尿病はHbA1c6.5%以上、メタボリック症候群は厚生労働省の示す基準を満たす者を疾患ありとした。調整オッズ比(95%信頼区間)は高血圧で1.20(1.05-1.38)、糖尿病で1.34(0.96-1.83)、メタボリック症候群で1.72(1.47-2.02)であった。メタボリック症候群の構成要素である検査値について年齢調整相関係数を算出したところ、血圧、HbA1c、コレステロール、中性脂肪、腹囲のすべてで夫婦間における有意な相関を認めた。夫婦は生活習慣病を共有しやすいことが明らかになった。
|