2017 Fiscal Year Research-status Report
日本人女性の循環器疾患一次予防からみた血管内皮機能検査の意義
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16K09056
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
門田 文 滋賀医科大学, 医学部, 特任准教授 (60546068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 克之 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90257452)
近藤 慶子 滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (20566567)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 血管内皮機能 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
血管内皮はエンドセリンや一酸化窒素NOを産生し、血管収縮・拡張に重要な役割を果たす。血管内皮機能障害は粥状動脈硬化の発生やプラーク破裂と関連する可能性が基礎研究で示されており、血管内皮機能を評価することは動脈硬化や循環器疾患の高リスク群を抽出し、一次予防に役立つ可能性がある。しかし充分なエビデンスがない。近年、非侵襲的かつ比較的簡便な血管内皮機能検査が保険適用となった。本申請課題は日本人一般地域住民女性コホート研究において血管内皮機能を評価し、潜在性動脈硬化や腹部脂肪蓄積との関連、血管内皮機能障害の背景要因を解明する。 申請者らは、平成27年より、潜在性動脈硬化および認知症の疫学研究(SESSA Women)のベースライン調査を実施している。本申請課題では、この調査の参加者(60歳-85歳)を対象に、血管内皮機能検査を追加実施する。合計約400人を予定する。 平成29年度は前年度に引き続き、SESSA-Women の参加者118人にEndo PAT 2000による血管内皮機能検査を実施した。合計262人の検査結果を用いて、中間解析を行った。中間解析対象者の年齢は69歳~85歳であった。結果、 Reactive Hyperemia. Peripheral Arterial Tonometry Index(RHI)は、年齢とともに低値を示した(RHI(mean±SD); age<75 1.93(0.61), age<80 1.99(0.65), age>=80 1.79(0.50). 1.67>=RHI(%); 40.8, 39.2, 44.4.)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度(前年度)は調査準備等、また、平成29年度も新倫理指針への対応等で、調査回数が限られたため、当初の計画の予定数には到達していないが、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
中間解析をさらに詳細に行い、学会等で成果公表を行う。また、平成29年度に引き続き、血管内皮機能研究調査を実施する。本採択研究期間中に合計400人を予定する。調査が完了次第、データクリニーングを実施し、本解析用のデータセットを確定し、分析を実施する。
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Causes of Carryover |
(理由)血管内皮機能測定で使用する装置の付属品の購入の一部やデータ整理作業などが調査計画(初年度、平成29年度の調査実施人数)変更の都合で、次年度になったため。また、当初予定していた、学会参加(中間成果報告等)が、調査計画の変更の都合で、次年度に変更になったため。 (使用計画)次年度に繰り越し分は、年度にずれが生じたものの、当初の使途目的のとおり使用する。次年度の請求分と併せて使用する
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